訪問介護事業所の設立でかかる費用と、利益を増やす方法を知っておくと、よりスムーズな施設運営が可能となります。
実際、訪問介護事業所を開業し、運営することでどのくらい儲かるのか、本当に利益を生むことができるのかなど疑問や不安は色々あることでしょう。
そこで、訪問介護事業所の設立でかかる費用と利益を増やす方法について簡単に解説していきます。
訪問介護事業所を開業するために、まず1千万円程度のお金が必要になります。
その内訳は、物件取得や人員雇用のための採用活動における費用などの開業における資金が300万円程度、そして家賃や人件費などの運転資金が700万円程度です。
訪問介護事業所は開業した後の運転資金の多くが人件費となるため、事前に毎月の人件費がどのくらいかかるのか、運転資金の見積もりなどを試算しておくことが大切といえます。
開業資金を自己資金だけで賄うことは簡単なことではないため、銀行など金融機関などから融資を受けることもめずらしくありません。
訪問介護事業所を開設し、運営することで本当に利益を捻出できるのか不安になることもあるでしょう。
利益は収入から支出を差し引いて算出するため、多く利益を生み出すためには売上を上げることが必要です。
売上を上げる方法としては、以下を実践することが必要と考えられます。
・利用者数を増やす
・加算取得を目指す
・保険適用外サービス提供する
それぞれの方法を説明していきます。
訪問介護事業所の1か月の売上は、1回の訪問における単価を訪問回数でかけて計算します。
利用者1人の1か月あたりの訪問回数はケアプランで決められているため、事業所全体の訪問回数を増やすために利用者数を増やすことが必要です。
1回の訪問における単価を上げるために、加算という方法があります。
訪問介護の加算には色々な種類があり、算定率は加算の種類によって異なりますが、いずれにしても加算の算定要件を理解し事業所の体制等を整えていくことが必要です。
売上を増やすためには保険適用外サービスを提供することも検討しましょう。
訪問介護事業所の保険適用外サービスとして、以下のものが挙げられます。
・弁当配食サービス
・美容院への同行
・ペットの世話
・大掃除