介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護施設で介護スタッフに支持される管理者や責任者になるために必要なこと

2020.05.15
分類:経営

介護施設で管理者として働く方は、施設ではトップとして位置する存在です。

事業所の形態によっては施設長やホーム長と呼ばれることになるので、介護スタッフなどから支持される立場にいなければなりません。

そのため誰でも務まるわけではなく、責任者や管理者としての能力や資質が問われることとなるでしょう。

介護スタッフから支持される管理者であるために

介護保険法の人員設備基準では、

・管理者は原則、当該施設に常勤する者

・当該施設の管理上支障がなければ、同じ敷地内の別の施設の職務に従事することも可能

とされています。

そのため、介護施設で管理者という立場にいるためには、介護スタッフやその他従業員の業務の管理を行いながら指揮を執る常勤のポジションであることが必要であり、仕事に支障がなければ他の介護業務に携わってもよいことと考えられます。

ただ、いくら仕事に支障がないからといって常に座っているだけなど怠けるのではなく、介護業務、人材、収支などのマネジメントを行いながら、施設全体を管理していくことが必要であると認識しておきましょう。

 

介護施設の管理者に求められるスキル

介護施設の管理者には、介護スタッフなどの業務管理を一元的に行うスキルが求められます。

管理者が行う業務は多岐に渡っており、人事採用における面接や定期的に行う人事考課面談だけでなく、日々の勤怠管理や給与の計算なども行うことになります。

さらにシフト時間数に業務内容の見直し・編成、新規利用者などの面談など、どれも管理者が最終的に判断することが必要となるためその能力や知識がなければ務まりません。

 

管理者の役割は多岐に渡る

そして介護スタッフが守らなければならない規定など、遵守できているか確認・指示・指導するのも管理者の役割です。

優れた介護サービスを利用者へ提供するためには、施設全体で介護保険法を守ることは当然ながら、そこで働く方たちがさまざまな知識と技術を習得することも求められます。

介護の技術や知識、認知症に対する理解、近隣住民との協力体制、他の職種との連携、そして何よりも利用者や同じ職場で働くスタッフとの関係を良好に築くことができるように、管理者が率先して現場を盛り立てていくことも必要といえるでしょう。

責任者や管理者と耳にすると、ただ指示を出してあとは現場に任せておけばよいというイメージかもしれませんが、介護現場においてはもっとも忙しい存在です。

その管理者の姿を見て、介護スタッフもこの責任者のもとでなら続けて働いていきたいと支持されるようになると考えられるでしょう。