デイサービスやグループホームなどの介護施設で、悩みの1つとして挙げられやすいのがレクリエーションや出し物のアイデア出しです。
どのようなれクリエ―ションを行えばよいのか、季節のイベントで行う出し物で喜ばれるものは何か?など、様々なアイデアを出し合って決めることとなるでしょう。
施設を利用する高齢者の性格や症状などはいろいろなので、すべての方が喜ぶ内容やアイデアを出すことは一苦労です。
そこで、レクリエーションや出し物のアイデアを介護スタッフ同士で出し合うとき、どのようなことに注意して考えていけばよいのかご説明します。
介護施設を利用者もいろいろですし、介護施設の種類によっても利用する高齢者の心身の状態などは違ってきます。
中には身体的には元気だけれど認知能力が低下している方もいるでしょうし、耳は遠くなっているけれど判断能力などは高い方もいます。
さらに体を動かすことが好きな方もいれば、消極的で人と接することが苦手な方など、性格もいろいろといえるでしょう。
プライドが高い高齢の方の中には、子ども扱いされるのはイヤだからお遊戯やゲームなどには参加したくないと感じる方もいるでしょうし、かといって難しいクイズ大会などを行っても答えることができない方もいます。
同様に季節のイベントなどで行う出し物なども、どのようなことを行えば喜んでくれたり楽しいとかんじてくれたり、利用者が笑顔になるかアイデアを出し合うことになるでしょう。
しかしこちらもすべての利用者に楽しんでもらえるとも限らないため、まずは1つ1つ試してみて反応をうかがうほうがよいといえます。
レクリエーションと出し物、どちらも企画してアイデアを出し合うときには注意しておきたいことがあります。
それは当たり前のことですが、一緒に楽しむ相手は高齢の利用者であるということです。
仮に演劇の出し物を行い、今流行している内容を盛り込んでも、高齢の方には響かないこともあるでしょう。それよりは、昔懐かしい内容を取り入れたほうが喜ばれる可能性は高いといえます。
また、利用者の中には視力や聴力が低下している方もいるでしょう。そのような場合、たとえばトランプを使ったマジックを目の前で披露しても視力の低い方にはよくみえません。
利用者が見聞きし、理解できる内容にしなければ一緒に楽しくことはできませんので、高齢の方に配慮したレクリエーションや出し物のアイデアを出し合うようにしてください。