介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

通所介護事業所など介護施設を始めるときに重要なのは場所選び!

2019.09.25
分類:経営

これから介護施設を開設しようと考える方には、どこで施設を運営すればよいのか、その場所に悩むことも少なくないようです。

 

全国には10万以上の介護事業所があるといわれているため、介護施設を始める場所選びは非常に重要な項目といえますが、どのように場所選びを行えばよいのでしょう。

理想だけを優先させることはタブー

おおよそこのエリアで介護施設を開業しようと考えてはいるものの、具体的な立地については決めかねているという場合もあるでしょう。

自然豊かで空気がおいしく、のびのびとした環境が理想だと考えてはいても、あまりに交通の便が悪ければスタッフが集まらなくなる可能性もあります。

高齢化率が高くない若者の多いエリアではニーズが低いでしょうし、高齢者が多く住むエリアでもすでに介護事業所が乱立していると、差別化を図ることに苦労することになってしまいます。

このような様々な要因を適切に分析しながら、どの場所を選べばよいのか考えていくことが必要になりますが、利用者やスタッフが定着しやすい場所を選ぶことが必要になります。

 

早い段階からの場所選びが重要に

訪問介護や居宅介護支援などの場合、利用者を受け入れるスペースは必要ありませんので、事業所の場所選びにそれほど苦労することはないでしょう。

しかし通所介護事業所を開設しようと考える場合には、開設するエリアの市区町村が定める設備基準を満たしていることが必要ですし、機能訓練を行うための広めのスペースが必要だったり、静養室、事務室など、設置しなければならないスペースもいろいろとあります。

条件に合う物件が必要となりますので、早い段階からどこで開業するのか決めることがまずは必要となるでしょう。

 

物件情報を収集することから

通所介護事業所を新たに立ち上げようという場合、物件を選ぶ際にはまず物件情報を収集しましょう。

次に物件を選定し、必要書類の準備から現地調査などを行います。そこから仮図面の設計し、役所や消防署への確認、希望条件などを設定したのち、条件部分での交渉が成立できれば契約手続きを行うという流れです。

肝心の物件選びの際に立地評価を行うことは非常に重要ですので、介護施設を運営する上で影響する要素に不都合はないか確認する作業を行っておきましょう。

立地評価を行い物件や場所の見極めを

立地評価とは介護施設に対する空間情報を包括的に捉えることですが、空間とは、まず通勤や移動なの動線としての評価、次に省令で定められた設備基準や賃料の妥当性・車付けの安全性など点としての評価、そして最も重要な利用者が住む地域が介護施設を経営することに適したエリアかという面としての評価を判定することが必要です。

 

介護施設を始める上で必要な手続きは多岐に渡る

実際に介護施設を開設しようと考えても、各種申請や契約の手続き、物件選びや備品設備などの購入、スタッフの雇用など行うべきことは多岐に渡ります。

勘に頼らずしっかり立地調査を行い、本当にその場所で介護施設を始めてもよいか見極めることが重要です。