介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護施設で導入されるシステムは記録を重視したものが注目されている?

2020.08.11
分類:経営

介護保険が開始されてからの介護ソフトとは、主に介護請求システムをメインとした構成だったといえます。

実績を管理することはもちろんのこと、保険請求や受診者への請求など、金銭的な部分の管理や請求をシステム化させることを重視することが大切と考えられていたようです。

介護施設をICT化する際にも、介護スタッフの業務を記録することやスタッフ同士の申し送りに使用する表の作成など、ケアを記録するシステムはあくまでもオプションとしての位置づけだったといえるでしょう。

しかし最近では、介護ケアの内容を記録することを中心とした介護システムが注目されるようになっています。

請求業務ではなく日々の記録などを管理することの重要性

介護現場で行う業務には、利用者の情報を管理することや日常的な記録である業務日誌や申し送り表など作成・管理、介護ケアや栄養ケア、リハビリなどケアプランやスケジュールの管理などがあります。

他にもリスクマネジメントなども行う必要があり、記録することが必要な書類は膨大な量といえるでしょう。

しかし面倒でも、日々正確で細かく記録することで請求システムも機能することとなり、サービスの質の向上につながります。

そのため記録を中心とする介護システムを導入すれば、日常のケアの質を向上させ事務処理も効率化させることにつながります。

 

介護システムを導入するメリット

介護システムを導入すると、日常のケアを記録し表を作成する時間が効率化され、労働時間短縮にもつながります。

また、システム内で情報を管理するため紙ベースの書類を減少させることとなり、コスト削減にも効果が見込めるでしょう。

請求データの記載ミスや二重記録も防ぐことが可能に

さらに月次の請求データを手書きによって作成すれば、二重記録や転記ミスなどが発生する可能性もあります。

しかしシステムを導入すれば記録やスケジュールと連携し、実績に合う請求データを自動的に作成できるので、作業時間の短縮に加えミスを防ぐこともできます。

ケアプランも記録と一体的に管理でき、正確にモニタリングやアセスメントを実現させることができるでしょう。

介護施設の利用者の基本情報や日々の記録、現在の状態などを確認しながら、適切なサービス提供につながるのも介護システム導入のメリットですし、ケアプランに関連する帳票の期限なども一括管理できます。