最近ではICTやITという言葉をよく耳にするようになりましたが、介護施設でもこのICTやITを活用し、業務の効率化を図ろうとする動きが見られます。
介護現場とICTやITは一見、何のかかわりもなさそうですが、実は手作業やアナログな仕事が多い業界のため、これからの経営を左右するとも考えられます。
そこで、介護施設にITなどを導入し、ICT化することのメリットなどについてご説明します。
ICTとは「Information and CommunicationTechnology」の頭文字を取って省略した言葉であり、情報通信技術のことです。
情報技術のことを指すIT(Information Technology)もICTとほとんど同じ意味で使われていますが、代わる言葉として2000年代後半からだんだんと注目されるようになりました。
情報処理技術だけでなく、どのように情報を伝達し共有するかという意味も含まれています。
また、IoT(Internet of Things)はモノのインターネットと訳されている言葉で、いろいろなモノがインターネットとつながる仕組み・技術という意味です。
インターネットに接続し情報取得、取得した情報の分析により反応を返すことなどを指しています。
介護業界もICT化の波が訪れているといえますが、その理由として人材不足を解消させたいという目的があるからです。
日本は少子高齢化が進んでおり、要介護者は増加傾向にあるのに介護を担う人材は不足している状況です。今後、介護難民が発生・増加することを防ぐためにも、介護施設のICT化に期待がされているといえます。
ICT化することで、
・事務作業の軽減
・科学的介護を実現
・コミュニケーションを活性化
・生産性向上
といったメリットがあります。
他にも、
・離職率低下
・若手人材確保
・ケアの質向上
・介護業界のイメージアップ
などの効果も期待できます。
現場での業務負担やストレスを軽減させれば、現在介護現場で働いている方が離職してしまうことを抑えることにつながるでしょう。
そしてICT化という最新技術を導入した職場であれば、インターネット・スマホ世代といえる若手人材の確保にもつながりやすくなる可能性は高まります。
これまでであれば事務作業を行っていた時間もケアに充てることができれば、ケアの質を向上させることとなり、利用者の満足度も上がるはずです。
評価が上がれば介護スタッフのモチベーションも高まりますし、さらにスキルアップさせたいと現場の士気を向上させることにもつながります。
介護業界がICTを活用することで、様々なメリットにつながる可能性があるため、介護のイメージアップのためにも検討してはいかがでしょう。