介護施設の経営陣であれば、なぜ介護職員が離職してしまうのかその理由は知っておきたいところです。
経営陣たちは、職員の不満に十分対処していると思っているつもりでも、解決されておらず離職理由となっていることもあります。
職員からの不満の声に対し、すぐに耳を傾けるようにしているのか、申し出があるまで様子を見ているのか、対応は現場に任せるようにしているのかなど経営陣の対応もいろいろでしょう。
状況により、対応方法も変わってくるはずです。ただ、すぐに対応しているのに不満がおさまらないと感じるのは、対処しているつもりでも不満に適した対応ができていないということを認識しておくべきでしょう。
介護施設の職員が退職する理由として、もっとも多いのが人間関係に関する不満です。
そして経営者や経営陣、経営方針に対しての不満を理由として退職する理由は、その次に多いといえるでしょう。
人間関係に関して不満を抱えているケースは、スタッフ同士、または利用者との関係などによるものです。
スタッフや利用者との相性が合わないため、同じシフトの時間帯には入りたくない、または担当につきたくないという相談があったとしたらどうでしょう。
この場合、不満を申し出たスタッフだけでなく、その相手となるスタッフや利用者からもヒアリングしなければ、不満を抱えているスタッフから伝えられた内容だけが真実とは限らないこともあります。
不満はあくまでも抱えている本人の主観的なものなので、本人の言い分だけではなく客観的な確認や判断が求められます。
では経営者や経営陣、経営方針に対する不満はどのように解決すればよいでしょう。
経営者の想いなどはスタッフに十分伝わっているのでしょうか。伝わっていないのであれば、それはコミュニケーションが不足していることが原因となっていないか改めて思いなおしてみましょう。
話せばわかってもらえることも多々あるため、コミュニケーションを多く取れば問題が解消されることもあります。
不満は改善への宝とも考えることができ、改善させることで満足に変換することができます。ただ、どのように対応するのかが問題であり、適切で誠意のある態度で改善させることが必要です。それにより、満足ではなく大満足につながり、職員のモチベーション向上にもつながる可能性を秘めています。
満足に変えることができれば、介護現場での仕事を楽しくやりがいのあるものだと感じてもらえるようになるはずです。