通所介護とは、デイサービスとも呼ばれており、自宅で生活している高齢者が入浴・機能訓練・レクリエーションなどのサービスを日帰りで施設に通って受ける事業です。
施設に入所するのではなく、通いで利用することができるため、生活環境を大きく変えることなくこれまで通りの生活を続けることができます。
そこで、通所介護とはどのような介護サービスなのか、利用できるサービスの種類や対象者について解説していきます。
通所介護とは、利用者が可能な限り自宅で自立した生活を送ることができるように、施設に通ってサービスを利用できる事業のことです。
自宅にこもりきりの利用者の孤立感を解消することや、心身機能の維持・回復、家族の介護の負担を軽減するといったことが目的で運営されています。
利用定員19人以上のデイサービスセンターなどに利用者が通い、食事・入浴などの日常生活上の支援の他、生活機能向上に向けた機能訓練、口腔機能向上サービスなどを日帰り利用します。
高齢者同士の交流もあり、利用者宅から施設までの送迎も行われるため、行き来に困ることもありません。
通所介護は、目的や対象者によって次の種類に分けることができます。
・一般型
・認知症対応型
・リハビリ特化型
・療養型
種類ごとの特徴など説明していきます。
一般型のデイサービスは、利用定員数により次に分類されます。
・大規模デイサービス(1日あたり25名以上)
・通常規模デイサービス(1日あたり19名以上)
・小規模デイサービス(1日あたり18名以下)
認知症対応型のデイサービスは、認知症の方に特化した通所介護です。
認知症の診断を受けた方のみ利用可能で、入浴・排泄・食事などの日常生活支援や、機能訓練などのサービスが提供されます。
認知症で不安を抱える方でも安心して通うことができ、認知症の進行を遅らせるレクリエーションや機能訓練なども実施されることが特徴です。
リハビリ特化型のデイサービスは、歩行訓練や筋力トレーニングなどの機能訓練を重点的に行うことが特徴です。
利用時間は半日単位で、多くは短時間利用となるため介護費用も少なくてすみます。
療養型のデイサービスは、常時医療ケアを必要とする方を対象としています。
看護スタッフによる観察が必要な難病を抱える方や、脳血管疾患後遺症等の重度要介護者またはがん末期患者などが利用しやすいといえます。