介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護スタッフとして技能や技術を身につけるために必要なこと

2019.11.15
分類:経営

介護現場で働くスタッフが、介護技術や技能を高めるためには何が必要なのだろうと考えることもあるかもしれません。

たとえば資格を取得し、自分はこのように介護をすればよいという考えがあっても、それが思い通りに進まないこともあります。

なぜなら利用者は現状や経歴、生活スタイルなど異なりますので、それぞれの利用者の心身の状態、性格、現在の状況などを把握することがまずは必要であり、それぞれの利用者に合った介護を行うことが必要だからです。

利用者との信頼関係が最も重要

介護といえば、食事や入浴、排泄などの手助けをするというイメージが一般的に強いので、そのための方法などを身につけておけば誰でもできると思われがちです。

しかし実際には、利用者とのコミュニケーションが非常に重要であり、信頼関係を築くことができてこそスムーズな介助に繋がります。

利用者の気持ちに寄り添い、理解した上で適切な声がけや支援を行っていかなければ、一方通行でいつまでたってもただの業務や作業で終わってしまうでしょう。

利用者に安心して任せてもらえるように、そして何でも相談してもらえるような関係が築くことができるようになれば、利用者のやる気と潜在能力を引き出すこともできるようになるはずです。

 

やる気を失った利用者のモチベーションを高めるために

利用者は何から何まで介護されてしまうと、自分ができることは自らで行おうという気持ちをなくしてしまう可能性があります。自分でできることまで人に任せることができればそのほうが楽なので、だんだんと身体能力は低下し、自力でやろうという気持ちがなくなってしまうからです。

そこで、できない部分はサポートしてもらうけれど、できることは自分でするという意識を持ってもらうことが、生活の質を向上させるために必要になります。日々の生活でどうすればモチベーションを向上させることができるのか、やる気を持ってもらえるのか意識しながら接していくことも必要となるでしょう。

精神状態や健康状態を把握し、もしやる気を失っているのなら何が原因なのか、解決しなければならない問題は何かを探り、改善させていくことが求められるでしょう。

もしかしたら利用者本人や家族では気がついていないこともあるかもしれません。日々利用者と接することが多い介護スタッフだからこそ、何が問題か気づくことができることもあるのです。

 

サービスを提供すれば終わりではない

介護を行うには確かに知識や技術、技能などが必要です。しかし、学んだ知識や技術だけでは解決できない部分があるのは、ただサービスを提供すれば終わりではなく、提供する上で何が必要なことや提供する内容が利用者ごとに異なるからです。利用者一人一人と向き合って介護技術を向上させていくことが必要といえます。