介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護事業者が介護バブルに対応するために取り入れたいこととは

2021.10.10
分類:経営

日本は高齢化が進んでいるため、介護バブルだと感じている介護事業者もいることでしょう。高齢者増加に伴い、今後も介護を必要とする方も増えると考えられるため、介護サービスを利用する方はさらに増加するはずです。

確かに介護ニーズは高まっており、バブルといえる状況とも考えられるでしょうが、実際に現場で働く介護人材は不足している問題を考えなければなりません。

介護スタッフ不足をロボットがサポート

介護保険が始まった時期と比べれば、現在では最新技術を駆使した様々な介護ロボットが開発されています。

たとえば高齢者が一人でいても寂しくないように、話し相手になる介護ロボットもいれば、脈や体温などで高齢者の身体状態を把握できるベッド、高齢者の所在や状態の確認が可能な設備などがその例です。

直接介護スタッフの身体に装着し、利用者の身体を支える介助を行う際、身体への負担を軽減させる装置などもあれば、高齢者自身に取り付けて低下している筋力をサポートするといった器具もあります。

当時では考えられなかった様々な介護ロボットが、職員の負担軽減やスタッフ不足の補填のために、今後は様々な介護事業所で取り入れられるようになると考えられます。

 

介護バブルに対応するために求められる介護現場のデジタル化

介護バブルに対応するため、介護現場のデジタル化も進みつつあります。

介護スタッフが利用者に介護サービスを提供すると、その内容を毎日記録していくことが必要です。

しかしこの介護記録を行う作業は、介護現場では手間や時間のかかる作業となっていました。

規模の小さな介護事業所では記録を必要とする人数も少ないため、それほど負担に感じることはないかもしれません。

しかし利用者数が100人規模の介護施設などの場合、その人数分を記録する作業は時間や手間など、負担が大きくなってしまうでしょう。

しかしデジタル化により、紙媒体での記録でなく入力作業で済み、保存や管理もペーパーレスで行うことですぐに必要な情報を引き出すことが可能となります。

 

介護サービス質向上につなげるためにも

介護バブルといわれている介護業界では、今人手不足が大きな問題となっています。

外国人労働者を採用するといったことも進められていますが、文化の違いなどで現場に慣れてもらうまで一定の時間もかかるでしょうし、介護人材として通用するのか不明です。

そのため最新技術導入やデジタル化を進めていくことで、不足する人材の業務を補填しつつ、介護サービスの質を向上させることも可能となるでしょう。