介護施設は電力の消費が大きくなりがちですが、光熱費は施設ごとで違いがあります。
ただ、基本的には夏場よりも冬場の寒さをしのぐ暖房は必要不可欠となり、ガスストーブなどの暖房器具ではなく空調で暖房を使用すればその割合は大きくなりがちです。
冬場の電力構成に注視しながら、空調の占める割合などを踏まえた節電方法が必要となるでしょう。
利用者の居室の空調がルームエアコンではなく、業務用空調を使っているときには、省エネ機器を使用した削減がしやすいと考えられます。
なお、夏場も冷房を使用しますが、仮に電力消費を押さえようと空調を止めれば、利用者の生命にかかわる熱中症などの要因になりかねません。
そこで、介護施設で電気代を節約するためにはどうすればよいのか、考えられる3つの節電方法について説明していきます。
介護施設の中には、すでに電気代を節約するように様々な取り組みを行っているケースもありますが、節電したいなら次のような方法があると考えられます。
・蛍光灯や電球の使用本数を少なくすること
・職員のエレベーター使用の禁止
・LED蛍光灯への交換
などは、約半数の介護事業所ですでに実践されている節電方法です。
他にも、
・入所・通所者のエアコン設定温度の制限
・居室で使うテレビなどの有料化
など、できるだけ電力を抑える工夫をしている事業所もあります。
365日24時間稼働し続ける入所型の施設などは、
・夜間の自販機利用禁止
・居室の消灯時間の設定
なども行われています。
効率的に節電していくためにも、介護スタッフだけでなく利用者やその家族にも理解・協力してもらうことが必要です。
その上で、今、どのくらい電力を使用しているのか把握し、改善後の目標値を設定しましょう。
小規模な施設であれば、電気や設備に関する知識に詳しい方がいると限らず、設備専用のスタッフを配置することも難しいといえます。
そこで、他の介護事業所などの節電成功例などを参考に、省エネ効果の高い施策をあげてスタッフにも節電に関する教育を行いましょう。
家庭でも効果が見込める節電方法であれば、スタッフそれぞれが自宅でも活用できるため、電気代を節約する知識を学ぶことも苦痛ではないはずです。