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介護事業者必見!新入社員として迎えたスタッフの指導で注意したいこと

2022.03.21
分類:経営

新たなスタッフとして迎えた介護施設などは、未経験の新入社員をどのように指導すればよいのか悩んでしまうこともあるでしょう。

介護業界は人材の定着率が低いともいわれているため、早期に退職してしまうことを防ぐためにも、適切に教育を行うことが必要です。

そこで、未経験の新入社員を迎えた介護現場で、どのようなことに注意しながら教育・指導を行えばいいのか説明します。

新入社員として迎えた介護士に対する教育・研修の内容

介護現場の新人社員に対する研修には、特に決まったルールなどはありません。

そのため介護施設により方法や内容はいろいろですが、独自のマニュアルを整備していたり研修教材が用意したりというケースもあります。

なお基本的には次のことを研修として行うことが多いようです。

・施設の1日の流れと業務内容

・介護技術について

・介護記録の記載方法

・介護保険制度や介護業界の基礎知識

・介護事業所の理念・方針

単に研修を開催し、伝えればよいだけではありません。

新入社員それぞれの能力や適性を見ながら研修を進めることが大切です。

 

新人教育担当が新入社員に伝え続けていきたいこと

介護技術や日常業務など迅速に行うことができるように指導することは重要ですが、特に次の4つのことは伝え続けていきましょう。

介護職としての心構え

介護の仕事は利用者が快適に暮らしを送ることができるようにサポートすることであるため、利用者の命を預かる責任が重い仕事であると認識し、質の高いサービス提供のため利用者と信頼関係を築いくことも必要です。

利用者の尊厳を守ることや利用者と向き合うことを心構えであると、繰り返し丁寧に伝えていきましょう。

接遇マナーの5つの原則

介護職員は、何より基本的な挨拶・身だしなみ・言葉遣い・表情・態度など接遇マナーを身につけることが必要です。

利用者の話を聞く「傾聴」「気遣い」なども重要な接遇といえるでしょう。

常に利用者の立場を想像し、思いやりの心でサービスを提供できる大切さを伝えていきましょう。

介護事故防止に努める重要性

介護現場で発生する介護事故の中には、介護職員の知識の未熟さによるものも少なからずあります。

介護事故を100%防ぐことはできなくても、事前準備と対応で事故発生を最小限に抑えることはできるはずです。

新入社員にもリスクマネジメントの重要性を説くことが必要といえるでしょう。

目指すべき介護職員の姿

介護事業所の理念や方針を踏まえながら、目指してほしい介護職員の像や姿を明確に提示しましょう。

経験や能力に応じて、いつまでに何をできるように成長していくべきなのかなど、具体例を示しながら伝えるとわかりやすいはずです。