老人ホームのボランティアは、介護施設における介護職のサポート活動です。
介護職の補助をメインとするため、レクリエーションのサポートや主催などを行いますが、社会貢献につながる活動ともいえるでしょう。
今後はニーズがさらに高まると考えられますが、老人ホームのボランティアについて、活動の目的や内容・参加してもらうメリットを紹介します。
老人ホームでボランティア活動が行われる理由は、地域社会と交流を深めたいからです。
また、人材不足とされる介護施設において、サービスの質向上なども目的に含まれます。
老人ホームは閉塞された空間であり、外部の人と自由に関わることはありません。
そのためボランティアなどが老人ホームを訪問し、施設の利用者とかかわりを持つことによって、新鮮な空気が施設内に流れ込むともいえるでしょう。
介護現場で働く介護職員の仕事の多岐に渡り、人材不足であるためスタッフ一人ひとりの負荷も重い状態です。
多忙な業務に対応している中、ボランティアが補助をすれば負担軽減につながり、サービスの質も向上させることにつながると考えられます。
老人ホームのボランティア活動は、利用者の身体に直接触れて行うケアなど身体介護ではありません。
たとえば次のようなことがボランティアによって提供されます。
①傾聴(お話し相手)・囲碁や将棋の相手・本や新聞などの朗読・散歩など
②歌や楽器の演奏・演芸・マジックショー・フラワーアレンジメント・ネイルや美容・編み物・手芸・工作・折り紙・書道・絵手紙など
③お茶入れや食事の配膳・施設や室内の清掃・シーツ交換・備品の補充・花壇や庭の手入れ・利用者が入浴した後のドライヤーかけなど
老人ホームにボランティアが訪問することにより、利用者の活動の幅が広がり、参加したボランティアの人生経験も高くなります。
ボランティアとの関わりが利用者によい刺激を与え、介護予防や認知症予防につながることも期待できます。
また、地域に開かれた施設として周知してもらえれば、施設利用を検討する方も増えていくでしょう。
ボランティアは若い方に限らず、元気な高齢者が活動に参加することで、本人の生き甲斐や介護予防にもつながると考えられています。