介護業界の人手不足は深刻化していますが、実際に6割以上の介護事業者は人手が足らず悩んでいるというデータもあるほどです。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、他業種で働いていたもの職を失い、新たな就労先として介護事業所を選ぶケースも増えたといわれています。
しかし実際には介護施設の人手不足は解消されたといえませんが、問題を解決するためには何が必要なのか解説していきます。
介護業界は人材不足に悩まされているといえますが、その背景にあるのは「少子高齢化」です。
ではなぜ少子高齢化が介護業界の人材不足を深刻化させているのか、その背景について説明します。
日本は高齢化が進んでいますが、介護業界だけでなくすべての業界や産業に影響を与えているといえます。
高齢化が進む中、出生数は減少傾向にあるため、生産年齢人口にも影響を与えることとなっています。
介護を必要とする高齢者は増え続けているのに、介護を担う若者はこれからさらに減少していくといった悪循環に陥っており、このままでは介護業界の人で不足はさらに深刻化すると考えられます。
介護業界の人手不足が解消されない状態で、現場で働くスタッフの負担は重い状態のままです。
そのため、介護現場の仕事はハードで休みも取りにくいのに、賃金は安いといったネガティブなイメージが強く、若手人材や未経験人材が敬遠しがちな職種となっています。
賃金については、介護福祉士の推定平均年収は330万円程度で、全業種平均の440万円と比べれば大きな開きがあるといえます。。
介護現場では、利用やとその家族、介護スタッフ以外の専門スタッフなど様々な人とのかかわりがあります。
そのため、他業界より人間関係についてストレスを感じやすいことも、人手不足を深刻化させているといえるでしょう。
人間関係が上手くいかない職場では、仕事に対するモチベーションも低下してしまうため、やりがいを感じることなく離職してしまうケースも見られます。
介護業界の人手不足を解消するためには、介護現場で働くスタッフが働きやすいと感じる労働環境を整備することが必要です。
たとえば、
・IT・システムの導入による業務効率化
・ユニットケア導入
・外国人介護人材の受け入れ
・介護福祉士資格取得制度など福利厚生の見直し
などが挙げられるでしょう。