介護現場での仕事は、激務なのに低賃金というイメージが強いですが、実際には高待遇で十分な収入を得ているスタッフもいます。
これから介護の仕事に就く方にとって、どうすれば高待遇で高収入を得ることができるようになるか気になるところでしょうが、そのために必要なことについて説明していきます。
介護職の給料は、利用者が支払った介護報酬で賄われます。
その制度の仕組みから、安定した収入を得ることはできても、大幅な給与アップは期待できません。
その中でも年収500万円超というケースもあるため、一般企業と同じく勤続年数が長くなれば収入も増えていくと考えておきましょう。
ただし勤続年数20年以上でも、賞与を合わせなければ年収500万円に届かない場合もあるため、資格取得などで手当てを付与してもらうなどの方法を組み合わせることも必要です。
介護職が働く職場にはいろいろな種類がありますが、どの施設形態を選ぶかによって平均給与は異なります。
厚生労働省が公表している「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」では、月給制の常勤勤務の介護職員の平均給与額を上回る施設は、特別養護老人ホームと老人保健施設のみとされています。
そのため高い平均給与を狙うなら、24時間ケアが必要な施設形態で働くことが必要といえ、夜勤なども含めて収入をアップさせることになるでしょう。
通所介護などは日中のみの勤務となるため、平均給与額は低めです。
介護現場で働くスタッフが、待遇や収入をアップさせるために必要なこととして、主に次の2つが挙げられます。
・資格を取得によるキャリアアップを目指す
・夜勤を増やす
それぞれ説明していきます。
介護職で高収入を狙うなら、資格を取得することも検討しましょう。
確かに資格がなくても働くことができる業界ではありますが、資格がある方に資格手当が支給される職場なら収入アップを狙いやすくなります。
特に介護主任やフロアリーダーなどにキャリアアップできれば、基本給アップや資格手当付与などの待遇を受けやすくなります。
夜勤が増えれば夜勤手当も多くもらえるため、収入もアップさせやすいといえます。
24時間稼働している施設なら、交代制で夜勤が発生することが一般的です。
積極的にシフトに組みこんでもらうことにより、収入アップに繋がります。