人手不足である介護現場は、一人でも多くの人材を獲得したいと考えるものですが、誰でもよいわけではありません。
面接のときには人間的な魅力なども重視されることになりますが、介護事業所の人事担当者が求める介護職員はどのような人なのか説明していきます。
介護現場で働くことを希望する方は、まず介護事業所に電話やメールで問い合わせをすることになるでしょう。
このタイミングで、すでに選考は始まっています。
電話での応対やメールでのやり取りはつい油断してしまいがちな部分であり、マナーがよいとはいえない対応の方もいますが、この場合、面接でよい印象でも採用を断るケースもめずらしくありません。
履歴書や職務経歴書に、空欄があれば前向きな姿勢を感じられないと判断されがちです。
趣味や特技などは重視されることはなくても、伝えたい気持ちがないと判断できる履歴書などは、働く意思が低いと判断されてしまうでしょう。
また、字も含めて丁寧に書いているかも重視されるポイントです。
字の上手さではなく、急いで殴り書きのように書いた字でないかなどチェックすることが多いといえるでしょう。
書いている内容よりも、どれほど丁寧な書き方をしているかによって、印象も変わります。
面接で重視されるのは、礼儀やマナーです。
介護現場の仕事は、人と直接触れ合い相手にする業務が多いため、礼儀やマナーは重要視されるでしょう。
挨拶がしっかりとできているか、相手の顔や目を見て話すことができているかなど、確認されます。
介護業界の経験がない未経験者に求められることは、謙虚さや積極性です。
年下の介護スタッフから業務指導を受けても、謙虚に業務を覚え吸収できるか、積極的に新しい仕事に挑戦する気持ちがあるかなど重視されます。
経験者であれば、前向きな姿勢や協調性が重視されるでしょう。
すでに介護の仕事で経験がある場合、やり方や業務がこれまでと違う場合でも、協調性を持って前向きに業務へ取り組んでもらえるかが重要です。
いずれの場合でも欲しい人材とは、マナー・人柄が良い謙虚な人といえます。
経験より人柄といえますが、どれほど経験があったとしても、横柄でマナーが悪ければ組織を壊す可能性があるため、採用はできないと判断することになるでしょう。