地域包括ケアシステムとは、人口減少社会において介護需要が高まる状況に対応するため、医療・介護など専門職から地域住民一人ひとりをいろいろな人で力を合わせ支える仕組みです。
高齢者が住み慣れた場所で引き続き生活できるように、地域包括ケアシステムを効果的に機能させることが必要といえますが、自助・互助・共助・公助という4つの機能を理解しておくことが必要です。
そこで、地域包括ケアシステムについて自助・互助・共助・公助の4つの機能について紹介していきます。
「地域包括ケアシステム」とは、医療や介護を必要とする状態になっても、住み慣れた街有する能力に応じた自立生活を続けることができるように、医療・介護・予防・住まい・生活の支援を包括して行うシステムです。
介護需要が急増している現在だからこそ、専門職から地域住民まで、それぞれが役割を分担しみんなで力を合わせて対応する仕組みが必要とされています。
要介護状態となっても住み慣れた地域を離れることなく、自分らしい生活を続けることができるように、協力しあい助け合う体制を築くシステムといえるでしょう。
地域包括ケアの目的は、
・住まい
・医療
・介護
・介護予防
・生活支援
の5つのサービスを地域で提供できるようにすることです。
住み慣れた場所を離れず、自立した生活を続けることができるように、おおむね30分以内にサービスが提供できる程度の範囲で連携が取られます。
地域包括ケアシステムでは、介護を必要とする方に生活に対する課題を、次の4つで連携して対応していきます。
・自助
・互助
・共助
・公助
それぞれの機能について説明します。
生活における課題を、自らの力で解決させることが必要です。
買い物や診察に出かけたり健診を受けたりなど、生活課題を自分で解決することを「自助」といいます。
関係のある人同士が助け合って課題を解決し合うことを互助といいます。
「共助」と共通する言葉であるものの、費用負担が裏付けられていない自発的な支え合いであるため、「互助」といいます。
介護保険・社会保険・医療・年金など、被保険者による相互負担で成り立つ制度を「共助」といいます。
自助・互助・共助では対応することができない問題について、必要な生活保障を行う社会福祉制度を「公助」といいます。