労働者が設定した「記念日」を特別に有給で付与する制度が「アニバーサリー休暇」です。
記念日とする定義は事業者によって異なるものの、誕生日や結婚記念日など好きな日を選んで設定できるケースが多いといえます。
介護施設でアニバーサリー休暇を制度として導入することにもいろいろなメリットがあります。
そこで、介護施設で記念日を休暇にするアニバーサリー休暇導入におけるメリットについて解説していきます。
アニバーサリー休暇とは、従業員が自身で好きな日を記念日として設定し、その日を有給による休暇扱いとする制度です。
自身の誕生日や、子など家族の誕生日、結婚記念日など好きな日を記念日として設定できることが多く、福利厚生の一環として任意に与えられる特別休暇といえます。
従業員のワークライフバランス実現に向けた制度として導入されることが多いですが、法律で規定されているわけではなく、あくまでも企業による独自ルールです。
さらにアニバーサリー休暇を有給と無給のどちらにするかについても、企業が独自で決めることになります。
アニバーサリー休暇を導入するのであれば、休暇取得の条件を明確化しましょう。
たとえば、
・有給と無給のどちらの扱いとするか
・対象者の条件
・取得申請のタイミング
・申請における方法や作成書類など手続方法
・取得できる日数
などです。
取得条件を決めた後は、就業規則に記載することが必要となります。
就業規則では、休暇に関する項目を「絶対的必要記載事項」としているため、忘れず追記するようにしてください。
取得条件を明記した上で、労働基準局に届出しておきましょう。
アニバーサリー休暇を導入することによるメリットは次の3つです。
・現場のモチベーションが上がる
・採用活動のアピール材料となる
それぞれ説明していきます。
アニバーサリー休暇制度を導入すれば、従業員が取得できる休みが増えるため、現場のモチベーションが上がります。
心身をリフレッシュしたりポジティブな状態に保ったりなどが可能となり、定着率の向上や離職率の低下にもつながりやすくなるでしょう。
アニバーサリー休暇制度を設けていることは、福利厚生が充実していることを社外にアピールできるため、採用活動でも有利になり求職者を増やすことも可能となるでしょう。
また、アニバーサリー休暇制度を導入していない他企業との差別化を図ることもできます。