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居宅介護支援とは?介護保険サービス利用で必要なこととケアプラン作成の流れ

2023.10.17
分類:その他

在宅介護を利用したくても、どのような介護サービスを利用できるのか、生活におけるいろいろな不安や悩みを解消できるのか心配になることは少なくありません。

 このように在宅介護における疑問や要望がある場合、居宅介護支援を通してケアマネジャーに相談しましょう。

 ケアマネジャーとは、利用者やその家族の要望を取り入れつつ、自宅で引き続き生活できるような介護サービスのケアプランを調整する役割を担います。

 そこで、居宅介護支援では何を相談できるのか、介護保険サービス利用で必要なことやケアプラン作成の流れについて解説していきます。

居宅介護支援とは

 居宅介護支援とは、利用者ができるだけ住み慣れた自宅で自立した状態で日常生活を送ることができるように、ケアマネジャーがケアプランを作成し適切なサービス提供に向けて介護事業者や関係機関との連絡・調整を行うことです。

 介護保険サービスを利用するためには、利用者が介護認定を受けますが、要介護15のうちどの判定になったかによってケアマネジャーが選定されます。

 担当するケアマネジャーが利用者宅を訪問し、必要とされるサービスについて話し合いを行いつつ、介護計画であるケアプランを作成します。

 特定のサービスや介護事業者に偏ることがないように、公正中立に提供されるサービスや事業者が選定されます。

  

介護保険利用でケアプラン作成は必須

 介護保険サービスを利用するためにはケアプランが必要です。

 ケアプラン作成に向けてまずは居宅介護支援を利用することが一般的ですが、ケアマネジャーとの面談を行って、利用したいサービスや現状などを伝えることが必要です。

 利用者やその家族の意思や希望も踏まえながら、それぞれに最適な個別のケアプランが作成されます。

 

ケアプランの作成の流れ

 ケアプランはケアマネジャーが作成を担当しますが、利用者に負担はありません。

 なお、要支援認定を受けている方のケアプランは地域包括支援センターが作成します。

 ケアプラン作成の流れは以下のとおりです。

 ①現状把握と課題分析…ケアマネジャーによる利用者宅訪問で、利用者の心身状況や生活環境など現状を把握し課題を分析

②介護サービスの検討…ケアマネジャーと利用者・家族・サービス提供事業者による話し合いで利用者が自立支援できるサービスを検討

③ケアプラン作成…利用するサービスの種類・回数を決めた上で利用の手続

④介護サービス利用開始…サービス提供事業所との契約締結のもとでケアプランに基づいたサービス利用開始