介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護施設でキャリアを積むために必要なこととは?

2020.06.07
分類:総務

介護職はこれからますます需要が増える業界の仕事ですが、比較的若い世代から指示されることが少ないことが問題となっています。

ただ、中には経験を積んでキャリアアップを目指す方も少なくないため、特に女性には注目されやすい業界であることも特徴です。

介護施設で働く介護スタッフはまだまだ女性が多いですが、男性ヘルパーもだんだんと増えつつあります。

成長産業と呼ばれている介護職ですが、キャリアアップを目指すとしたらどのように経験を積んでいけばよいのでしょう。

介護業界でキャリアアップするための流れ

主に介護施設などで経験を積み、いずれはキャリアップを目指すのなら、管理職を目指すのか、それとも専門職として進むのかに分かれるといえます。

資格を取得することで、明確にキャリアが向上することを介護スタッフ自身はもちろんのこと、周囲にも認識してもらうことができます。

管理職・役職者としてキャリアアップする場合

介護職員として働き、少しずつ段階を踏みながら管理職や役職者を目指す王道のキャリアパスといえます。

まずは介護業界では入門資格といえる介護職員初任者研修を取得し、次に実務者研修を得る形がスムーズです。

介護スタッフとして働き続け、3年以上実務経験を積めば介護福祉士の資格取得に向けて取り組みましょう。

介護福祉士は国家資格であり、取得していれば介護現場でもチームリーダーとして管理する立場になることができます。

さらに介護サービスの計画を立てるサービス提供責任者などを目指すとよいでしょう。

専門職の道を進む

介護現場で専門職として働くために、ケアマネジャーや理学療法士、作業療法士などの専門的知識や技術を持つ立場として活躍する方法もあります。

ケアマネジャーは介護支援専門員のことで、要介護者から相談に応じ、その方の心身状態などに適した介護サービスを利用できるように、自治体や介護事業者と調整などを行います。

理学療法士は、基本動作能力の維持・回復・予防を目的として、自立した日常生活を送ることができるように支援する医学的リハビリテーションの専門職で、作業療法士は、日常生活動作という日常生活を送る上で応用的な動作を図るために行うリハビリテーションの専門職です。

また、訪問介護事業者なら3年以上ホームヘルパーとして勤務し、サービス提供責任者(サ責)を目指すのも方法の1つです。

サービス提供責任者はホームヘルパーの指導やスケジュール管理、現場で起きたトラブル処理など様々な業務に携わる、いわばヘルパーをとりまとめる立場にあります。