介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

複数の介護施設を管理するエリアマネージャーの具体的な仕事内容とは?

2020.06.22
分類:総務

介護業界のエリアマネージャーは、介護施設の施設長よりも更に上の役職というケースが多く、運営している本社に所属する立場となります。

現場の知識だけでなく、介護保険制度や介護スタッフへの教育・研修内容の作成、利用者獲得のための営業などを行い、さらに自治体の立ち入り対応などまで行うこととなるでしょう。

そのため誰でもできる仕事ではなく、経験や実績などが必要になります。

エリアマネージャーに求められること

エリアマネージャーとは、複数の介護事業所を運営する企業などで設けられるポジションです。1つの介護施設の責任者としての立場である施設長を経験した方が、キャリアアップしてエリアマネージャーになるケースも少なくありません。

それぞれの施設を見渡しながら、気がついた点などを指摘し、改善に向けて取り組むための対応を行います。

本部からの施策や要望など、施設と本部にそれぞれ対処しながら橋渡しのような役割を担うこともあるでしょう。

施設を良い環境で円滑に運営をするために、適切な提案能力や調整する力も求められる立場であるといえます。

 

確認する項目は多岐に渡る

それぞれの施設のいろいろな部分で管理を行うことになるので、各介護施設の施設長との連携を取り、協力しながら環境づくりを行うことになります。介護施設が問題なく黒字運営できるよう、管理を行うことになる立場だからです。

そのため、介護保険制度の改正など様々な情報を常に得ておくことが必要ですし、提供する介護サービスが利用者のニーズに合っているか確認し、戦略を施設長に伝えて実行できるように打ち合わせを行うこととなります。

そして施設業が介護施設の管理をしっかり行えているか、衛生管理や利用者とのトラブル、虐待の疑いのある身体拘束などの有無なども確認し、改善するよう指摘することも必要です。

時には施設長以外の現場の介護スタッフや相談員からヒアリングを行い、入居者の様子や施設長の管理に問題がないかなども確認することになるでしょう。

 

介護施設側の要求も伝えることが必要

一方的に介護施設をチェックするだけでなく、施設側が本部に求めることなどはエリアマネージャーから本社会議で伝えることも必要です。

職員増員における求人掲載や、不足している備品や消耗品の手配、現場で対応できない問題行動の多い利用者は今後どのように対応するのかなど、内容も多岐に渡ります。

伝え方を間違えると施設運営に大きな支障をきたすこととなるため、本部と介護施設が円滑な関係を築くことができるかについても、エリアマネージャーにかかっているといえるでしょう。