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介護施設や介護事業所では資格取得手当を支給したほうがよい?

2021.01.03
分類:総務

介護施設や介護事業所によって違いはあるものの、介護スタッフが資格を取ったときには資格取得手当を支給しているケースもあります。

資格を取得しているということは、介護に対する専門的な知識を持っていることを証明できるため、何の資格も持たない方と差をつけるために手当を支給しているのでしょう。

資格取得手当がつくということで、介護スタッフの資格取得へのモチベーション向上にもつながります。資格を取るためには勉強しなければなりませんので、介護現場でも役立つ知識をつけてもらうことができます。

無資格の方は介護職員初任者研修から

介護分野の入門資格といえるのが介護職員初任者研修ですが、資格取得することで給与面を優遇している介護施設や事業所も少なくありません。

介護職員初任者研修は介護分野のスタート段階といえる資格ですが、介護現場でこれから働こうとする方や、働きだしたばかりの方が介護の基礎知識や技術を学ぶ上でぴったりです。

受講要件がない資格で、次のステップである介護職員実務者研修の前段階の資格として位置づけられています。

基礎的な介護の知識や技術を身につけてもらうことは大切なことなので、資格を取れば資格取得手当をつけるようにすると、介護サービスの質も高めることができるでしょう。

 

無資格の方ばかりで起きる問題

介護現場は無資格でも働くことはできますし、実際、人手不足が慢性化している介護施設などは無資格でも歓迎といった求人を出していることも多くみられます。

ただ、無資格の方ばかり集まっても介護人材は育ちませんし、介護サービスの質もあがりません。

介護の基礎をしっかりと身に付け、即戦力として働いてもらえる人材が必要なため、資格取得手当を準備することは有効といえるでしょう。

 

資格取得手当を付与するメリット

介護現場で起きてしまう事故の中には、知らなかったことを理由に発生するものもあります。そのため、介護職員に基礎的な知識や技術を身につけてもらうことは大切といえます。

資格取得に前向きな人材を増やすことができれば、介護現場の士気も上がりさらにステップアップしていこうと考える介護職員も増えていくことでしょう。

介護職員初任者研修の資格を取得したとき、手当として付与されている金額で多いのは、月額3千円から5千円程度です。

さらにステップアップした資格を取得することで、他の介護職員との差をつけるため資格取得手当もアップするという形をとっていることが多いといえます。

資格を取得することは、介護の知識や技術を得てもらうことを目的としているものの、介護職員のモチベーションや能力向上に向けた姿勢を高める上でも、資格取得手当をうまく活用することをおすすめします。