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介護施設での処遇改善加算や労務問題などの悩みは社会保険労務士に相談を

2021.01.23
分類:総務

急速に高齢社会が進んでいく中で、介護施設など介護事業所の役割は大変重要であるといえます。

そのため介護施設がサービスの質を向上させることが必要ですが、サービスを提供する介護職員が満足できる職場でなければよいサービスは提供されません。

処遇改善加算や労務の問題などで悩みがあるものの、どのように解決させていけばよいかわからない場合、社会保険労務士に相談するのも方法の1つです。

介護の職場環境改善のためにも

介護の仕事は、激務なのに給料は安いというイメージが強く、人気のない職種の1つとなっています。

そこで、介護現場で働く介護職員に安心して働いてもらう環境を整備するため、処遇改善加算を理解し加算Ⅰの取得で待遇改善させていくことも方法といえるでしょう。

さらに介護職員の負担を軽減させるため、業務を効率化させることも必要です。労務環境を見直し、安全や健康管理に配慮できた職場作りを目指すべきといえます。

 

介護施設の労務管理で必要となること

介護施設で実践する労務管理で、主にポイントとなるのは次の項目です。

・多様な雇用形態への就業規則作成…介護現場で働く職員は、正規雇用の常勤職員だけでなくパートタイマーや契約職員などの雇用形態の方がいます。それぞれに応じた就業規則の作成が必要です。

・人材確保…介護業界は慢性的な人材不足状態にあるため、介護職員の定着率を向上させることが必要です。

・労働時間管理…24時間365日体制で動く介護施設にとって、労働時間管理の体制づくりは労務管理の基本といえます。

・女性職員に対する配慮…介護現場は女性職員が多いという特徴があるため、出産や育児との両立できる体制整備が必要です。

・パートタイマーの管理…24時間365日体制で動く介護施設では、パートタイマーの採用は欠かせません。労働時間や賃金、各種保険の管理は適正に行っていくことが必要です。

この中でも特に気をつけたいのが労働時間管理で、1年を通じて24時間営業となる介護施設では適正な時間の管理が求められるといえます。

変形労働時間制を導入する上で、適切なシフトを組み時間を管理していくことになりますが、時間管理だけでなく給与計算も複雑にしてしまいます。

 

労務管理などは社会保険労務士への相談が安心

労働時間の管理や給与計算、就業規則の整備など、専門的な知識もなく何から改善させていけばよいかわからないという場合には、社会保険労務士に相談するとよいでしょう。

社労士は人材に関する専門家で、企業における人材採用から退職までの労働や社会保険に関する問題の他、年金の相談などにも応じるなど広範囲で業務を行っている専門家です。

介護現場や企業の悩み、急に労働基準監督署の調査が入ることになってどうすればよいかわからないという場合などでも頼ってみるとよいでしょう。