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介護施設が中途採用で人を増やすことを成功させたいなら

2021.02.18
分類:総務

人材不足が深刻化している介護業界ですが、介護施設の中でも中途採用する人材を求めているものの、人が集まらず困っていることもあるでしょう。

新卒採用が難しく、中途採用で人を増やしたいのに、それさえかなわないという場合もあるようです。

介護職の人材不足を解消するために

介護業界で近年、課題として挙げられているのが「2025年問題」です。団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)になれば、医療や介護の社会保障にかかる費用が急増すると考えられます。

後期高齢者の人口は2025年には2,179万人に達すると推計されており、その高齢者の介護に必要な介護人材は245万人。しかし介護人材は190万人しかおらず、すでに55万人不足した状態となっているのです。

介護分野の仕事は、重労働なのに賃金が低く、人間関係も複雑などネガティブなイメージが強いため、人が集まりにくくなっています。

中途採用で人材を増やしたいと考え、求人広告を出しても応募がないという状態では、いつまでたっても人手不足解消につながりません。

 

中途採用を検討する場合に検討したいこと

中途採用で人材を増やすことを成功させるには、まずは求人募集をかけるときの採用基準を明確なものにしておきましょう。

採用するなら介護職を経験している人がいいと考えてしまいがちですが、経験がなくても活躍できる人材は存在します。

受け入れ体制の整備や資格取得支援制度の導入など、未経験者に応募してもらえる工夫をすることで、隠れていた優秀な人材を発掘することが可能となるでしょう。

採用基準は関係者同士で十分に話し合いを行い、求める人の経験・知識・資格などを十分にすり合わせておくことが必要です。

 

若い人材や経験者にこだわらないこと

若い人材を求めるのなら新卒採用で人を増やすほうがよいでしょう。育成コストはかかりますが、若いため伸びしろもあり、少しずつ成長し現場で活躍できる人材を育てていくことができます。

中途採用の場合には、前職を辞めた理由などによっては、また早期離職してしまうこともあるでしょうし職場順応が進まないこともあるかもしれません。

ただ、経験や知識が豊富な人材を採用できれば即戦力として活躍してもらえるでしょうし、未経験者でもキャリアアップを目指す方なら積極的に介護の勉強に励むことでしょう。

人材確保は介護業界でも大きな課題となっていますので、新卒や中途、経験者や未経験者など一部の人材に限定するのではなく、範囲を広げることで希望する人材を見つけやすくなるはずです。