介護現場で働く上で必要となる資格とは、初任者研修、実務者研修などいろいろあります。いずれは介護職のエキスパートとして資格を取得し、キャリアアップを図りたいと考えるスタッフもいることでしょう。
資格を保有することでそれまでの学習から様々な知識が身につくでしょうし、技術面でも応用がきくようになるはずです。
そこで、介護現場ではどのような資格を取得しておくとよいのか、複数存在する中でも主な資格をいくつかご紹介します。
介護の基礎知識やスキルを保有していることを証明することが可能となる資格です。介護には生活援助と身体介護がありますが、直接利用者の身体に触れることになる身体介護を行う上で必ず保有しておかなければならない資格です。
介護職員初任者研修の上位に位置する資格で、質の高い介護サービスを安定して提供することを目的としています。初任者研修のみの場合は実務経験3年以上なければサービス提供責任者としてスキルアップできませんが、実務者研修の資格があればすぐに可能です。
また、医療的ケアやたん吸引といったスキルを身に付けることもできます。
介護職唯一の国家資格であり、キャリアパス最上位に位置する資格ともいえます。
働きながら介護福祉士を目指すなら、介護事業所で実務経験が3年以上と実務者研修を修了しておくが必要になります。その上で国家試験に合格しなければなりません。
介護保険制度に基づいて介護を必要とする方の心身状況や環境などに応じ、どの介護サービスを利用するべきか考えケアプランを作成することが仕事です。
様々な介護サービスから利用者に適したものを選び、利用者やその家族が安心して生活を送ることができるような介護計画を策定していきます。
また、サービス利用者が事業所に対して要望や不満がある場合、その意思を代弁して事業所に伝えると言ったことも行います。
指定された業務で5年以上の経験があってはじめて受験資格を満たすことになるので、すぐに取得することはできません。
介護保険に関する知識や経理業務の知識なども必要となる資格です。介護報酬請求業務や介護の事務手続きが主な仕事となるので、資格がなければ業務ができないというわけはないですが、介護報酬請求事務技能検定試験やケアクラーク、簿記検定などの合格を目指すと実務は進めやすくなるでしょう。