介護業界は人手不足が続いているため、優秀な人材採用は決して簡単ではありません。
しかし採用するのなら優秀な人材のほうがよいと考えるものですが、その分、コストもかかります。
そこで、介護事業者が優秀な人材を採用する場合、どのようなコストが発生するのかご説明します。
人材を募集し、採用するためには一定のコストが発生します。
どのような媒体を使って募集をかけるのか、どのように人材募集を進めていくのかなどにより、かかるコストは次のように異なります。
求人サイトや求人情報誌は、職を探している方の目に付きやすいことがメリットです。
掲載すると料金が発生する掲載課金型の場合、掲載料を一度支払えば採用人数に関係なく追加料金は発生しません。
求人サイトの場合、掲載する期間によりかかるコストは異なりますが、1週間で数万円程度がおおよその目安です。
これに対し求人誌は、3~5万円程度かかることが一般的といえるでしょう。
できるだけ費用をかけたくないのなら、掲載料はかからないものの、応募に対し料金が発生する応募課金型の求人サイトなどがおすすめです。
かかる費用の目安は数千円から1万円程度で済みますが、応募者が辞退したときや選考段階で音信不通になったときにも費用が発生すると留意しておいてください。
また、完全成功報酬型の場合には、人材採用が決定するまで費用が発生しません。ただ、採用が決まれば1人あたり数万円から数十万円ほどかかることがデメリットです。
求職者との仲介役として人材紹介会社を利用した場合、紹介会社の登録者のうちニーズが合致する方を直接紹介してもらえます。
初期費用も発生せず、専任の担当者が介護事業者の求める人材を探し、紹介してくれるため効率的に人材採用できます。
ただし採用したときには費用が発生しますが、その目安は採用した方の年収の15~18%程なので、高額なコストがかかります。
公共職業安定所(ハローワーク)に求人を出すときには費用はかからず、採用するときにも手数料など支払う必要はありません。
ただ、求人を出してから実際に採用するまでは、介護事業者が手続をすべて行うことになるため、手間がかかることがデメリットです。