介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護事業者が人材募集をかけるとき未経験者にも注目を

2021.11.04
分類:総務

介護事業者は人材募集をかけるとき、すでに多くの介護現場で経験を積み、即戦力となる人材にばかり採用しようとしていないでしょうか。

たとえ今は未経験者で、介護現場で働いたことのない人材だとしても、実際に現場で仕事を覚えてもらい必要な資格など取得してもらうことで、優秀な人材に育つ可能性もあると考えられます。

そこで、経験を積んだ人材ばかりに注目するのではなく、まだ介護現場に足を踏み入れたことのない未経験者も採用することを検討してみることも方法として検討してみましょう。

未経験者でも働くことは可能とする介護事業所は増えている

介護事業所は現在、高齢化によりニーズは高まっているものの、現場で働いてくれる人材が不足している状態です。

そのため、敢えて即戦力ではなく、未経験者を採用し現場で活躍してくれる人材として育成することを始める事業所も増えてきました。

ただ、未経験者はまず実際に現場で先輩職員から仕事を教えてもらうことにあるため、ある程度人材がそろっている規模の大きい事業所である必要があります。

新人期間だけでなく、知識や技術を向上できる教育環境を整備できているなど、未経験者でも安心して働くことのできる環境が整備されていることも求められます。

 

就職前に習得してもらうとよい資格とは

介護現場で働くために、事前に資格を取得しておいたほうがよいと考える方もいるようですが、実際には未経験者でも働きながら資格を取得することはできます。

ただし訪問介護の場合、未経験で何の資格も保有していない方は働くことができません。

未経験で資格がなくても訪問介護以外なら働いてもらうことはできますが、基本的な介護の知識や技術を身につけてもらっていれば、さらに現場でのスキルは向上しやすくなります。

特に就職前に介護職員初任者研修を取得してもらっておくとスムーズです。

どうすれば介護職員初任者研修を取得できる?

介護職員初任者研修とは、介護の仕事の基本的な知識・技術を学ぶことができる研修であり、130時間のカリキュラムの受講と修了試験への合格で資格取得が可能となります。

取得に向けた方法として、研修を実施している学校に通学するか、または通信と通学を併用するといった2つコースから選べます。

実技は約90時間あるため、自宅で学ぶだけで修了することはできない内容となっていることから、研修を実施している学校で受講してもらうほうがよいでしょう。