介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

人材育成や就労環境の改善に取り組む介護事業者が利用できる「認証評価制度」とは

2022.02.06
分類:総務

現在、介護現場の人材は不足しており、さまざまな制度や政策などが打ち出され解消に向けた動きも活発化しています。

その1つが、介護の「認証評価制度」ですが、人材育成や就労環境改善に向けて取り組む介護乗車であれば、うまく活用したい制度です。

そこで、「認証評価制度」とは具体的にどのような制度なのか、どんなメリットがあるのか説明していきます。

介護の「認証評価制度」とはどのような制度なのか

介護の「認証評価制度」とは、人材育成や就労環境を改善させるための取り組みを行う介護事業者に対し、都道府県が評価をする制度となっています。

実施主体は各都道府県で、それぞれの自治体による基準をもとにして介護事業者を評価し、基準を満たしたときに認証が付与されます。

 

介護の「認証評価制度」の目的は人材確保と育成

認証評価制度の目的は介護人材の確保・育成です。

現在、介護業界は慢性的な人手不足が課題となっており、今後もこのままでは深刻化すると考えられています。

介護業界の人手不足を解消するためにも、介護ロボットなど機器を導入したり外国人労働者の雇用を拡大したりなど、介護人材を増やすためのいろいろな施策がとられているものの十分ではありません。

職場環境を改善したり人材育成したりといった取り組みが必要といえますが、実施・可視化により業界そのもののイメージを改善させることで、人材確保・育成につながると考えられています。

そのため、実際に人材確保や育成に向けた取り組みを行った介護事業所を評価する制度を導入し、活動を促進しています。

多くの都道府県で認証評価制度が導入され、介護事業者の自発的な取り組み強化されたことにより、地域の介護の魅力が発信される動きも活発化してきたといえるでしょう。

 

「認証評価制度」によるメリットとは

介護の「認証評価制度」は、働く介護職が満足できることを重視していますが、制度そのものは介護職だけでなくいろいろな方にあります。

介護職員・求職者のメリットとして、

・多様な働き方が可能になる

・給与体系やキャリアパスが明確化され将来を見据えやすくなる

・教育制度の整備により未経験者も安心して働きやすくなる

・事業所ごとの取り組みが可視化されるため転職先を選ぶときに役立つ

などが挙げられるでしょう。

介護施設の利用者にとっても、

・満足できる介護サービスを提供してもらえる

・地域に根付き安心した生活を送ることができる

といったメリットがあります。

そして介護事業所にも次のようなメリットがあるため、検討したほうが良い制度といえるでしょう。

・ハローワークや就職フェアなどで認証事業所とアピールできる

・人材確保の機会を優先して提供してもらえる

・自治体のHPや広報誌などでも広く紹介してもらいやすい

・地域住民や利用者、その家族から信頼を得られやすくなる