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介護事業者の中でも緊急通報装置を使ったサービスとは

2021.06.06
分類:リスク

介護事業者の中でも、緊急通報システムなどで呼ばれたときに対応する「夜間対応型訪問介護」に注目が集まっています。

そこで、夜間対応型訪問介護とはどのような介護サービスの提供方法となるのか、その内容をご紹介します。

夜間対応型訪問介護の特徴

夜間対応型訪問介護では、利用者が自宅で自立した生活を可能な限り送ることができるように、訪問介護員(ホームヘルパー)が夕方18時から翌朝8時までの夜間帯に自宅を訪問します。

食事・排泄・おむつ交換・服薬確認といった身体介護の他、昼間・夜間を問わず安否確認してもらえるため、利用者の家族なども安心できるサービスといえるでしょう。

随時対応

ベッドからの転落で起き上がることができないときや、夜間に体調不良となったときなど、24時間年中無休で緊急通報システムからの連絡により、自宅に駆けつけてもらえることが特徴です。

訪問介護員(ホームヘルパー)による介助を受けることはもちろん、救急車の手配などサービスを受けることができます。

 

このような方なら夜間対応型訪問介護の利用を

夜間対応型訪問介護を利用する場合には、自宅に緊急通報システムという装置を設置することとなります。

緊急通報システムによって、電話での相談や転倒といった急変が起きたとき、緊急事態が発生したときボタンひとつあれば事業所と連絡が通じるようになります。

そして必要に応じ、ホームヘルパーが自宅にかけつけてくれるので安心です。

そのため、次のような方の利用が適しているといえます。

・夜間にトイレ介助・おむつ交換・服薬確認などを定期的にケアしてもらうことが必要な方

・自分で寝返りを打つことができないなど、夜間も床ずれを防ぐために体位変換を必要とする方

・一人で暮らしている方や老老介護により、夜間に不安がある方

・何かあったときに連絡や相談することができる相手がいない方

・夕食から翌日の朝食の準備など介助を必要な方

・夜間の安否確認をしてほしい方

・見守り・安否確認をしてほしい方

さらに次のようなときに利用が可能です。

・自宅で転倒し起き上がることができなくなった

・トイレまでは行けたけれど部屋まで戻ることができなくなった

・トイレを失敗した

・汗をかいたため体を拭き着替えたい

・体調が急に悪化した

夜間に鍵をかける場合でも、キーボックスを用意して鍵を入れて保管する形のため、暗証番号による管理をするため安心です。

同居の家族はもちろんのこと、離れて暮らす家族からの緊急通報にも対応してもらえるのもメリットといえます。