「福祉」とは、「幸せ」という意味であるため、「福祉学」とは人々が社会で幸せに暮らしていくための学問といえます。
特に社会的弱者や社会的に恵まれないとされる方たちが、自立して生きていける社会を実現させるための学びといえるでしょう。
そこで、福祉学について、大学の福祉学科で学ぶメリットや卒業後の進路を紹介していきます。
「福祉学科」とは、大学などの教育機関に置かれている学科の1つです。
福祉学を教育研究することが目的の学科であり、在学中には福祉に関する事柄を学びます。
卒業後は福祉分野で社会貢献できる人材として働くことになるため、教育機関によっては在学中に社会福祉士や介護福祉士など福祉関連の資格を取得することを支援しています。
「福祉学」は、心身にハンディを背負う方が安心して社会に溶け込み暮らすことができるように、公的な支援などの在り方など研究する学問です。
地域・年齢・心身状態などはそれぞれ異なるため、対象者ごとにどうすれば安定した福祉サービス提供につながるかをテーマとしています。
制度設計や現場の仕組みづくりなど、研究分野は多岐に渡るといえるでしょう。
福祉系の大学は、4年制保健福祉系大学などが多いといえますが、福祉分野に関連した教育を目指す学部・学科を設置した大学が該当します。
福祉系の資格を受験するために必要な指定科目や基礎科目を学ぶことができます。
福祉学を学ぶメリットとして、福祉の基本となる知識や研究方法、医療・保健などの関連科目に関する知識や技術が身につくことが挙げられます。
専門分野を選び、関連する講義と演習や実習を通して、さらなる知識と技術の理解を深めることができます。
また、社会福祉士などの国家資格を目指すことができるのも、福祉学を学ぶメリットといえるでしょう。
社会福祉学の大学での授業科目として、たとえば次のような科目が挙げられます。
・地域福祉論
・障がい者福祉論
・医療福祉論
・児童福祉論
・社会福祉援助技術実習
など
福祉学部を卒業した後は、福祉・医療系分野の仕事に就くことになるでしょう。
福祉分野では、高齢者・障害者とかかわる仕事や、地域の福祉活動を推進する社会福祉協議会に就職するケースもあります。
医療系は、医療ソーシャルワーカー・精神科ソーシャルワーカーとして病院内の医療相談室で活躍することが多いようです。
社会福祉士の資格を取得した場合は、次の職場で活躍することも可能となるでしょう。
・高齢者施設
・児童相談所・児童福祉施設
・障がい者支援施設
・社会福祉協議会・地域包括支援センター
・学校・学童
・医療機関