介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護事業者の基礎知識|シニアカーの正しい交通ルール

2021.11.18
分類:リスク

高齢になると、徒歩や自転車で移動することが難しくなり、シニアカーを利用する方も増えていますが、介護事業者はシニアカーが歩行者として扱われることを知っておきましょう。

福祉器具の取り扱いで安全性の高さが魅力のシニカーですが、道路交通法では身体障害者用の車いすとなり、歩行者として扱われています。

そのため歩行者として、交通ルールやマナーを守ることが大切です。

シニアカーは免許がなくても乗ることが可能

シニアカーは運転免許など必要のない乗り物で、アクセルレバーを操作するだけで移動ができます。運転免許を返納された方でも気軽に操作できるのはメリットですが、次のような交通ルールは正しく把握しておくことが必要です。

歩道のある道路とそうでない道路の走行

歩道のある道路では、必ず歩道を走行することが必要です。歩道がない道路の場合には、十分に幅のある路側帯を右側走行してください。

もし歩道も路側帯もない道路を走行するときには、対向車両に注意しながら道路の右側端を走行しましょう。

なお、歩行者としての扱いなので道路の中央を走行してはいけません。

道路を横断するときの注意点

横断歩道や信号機のある交差点が近隣にあれば、その横断歩道や交差点を横断してください。

押しボタン式の歩行者用信号機のあるところでは、歩行の際と同じくボタンを押して青に変わってから渡ります。

信号機がない場所の横断は横断歩道を探すことが必要ですが、横断歩道がない場所についてはできるだけ見通しの良い場所を探し横断しましょう。

なお、斜めに横断せず道路に対して直角にまっすぐ横断するようにしてください。

横断する場合は信号や横断歩道の有無に関係なく、左右を良く見て自動車や自転車が近づいていないか、停止したかを確認してから渡りましょう。

道路の走行において特に注意したいこと

シニアカーは大型車から見ると死角に入りやすいため、十分に注意してください。

交差点付近では右折・左折の自動車に特に注意する必要があります。

踏切を渡るときには介助者に同行してもらい、手前で一時停止し安全を確認してから線路の溝にはまってしまわないように、線路に対し直角に横断します。

 

建物内をシニアカーで移動するときは

シニアカーで自動ドアを通過するときには、ドアや周囲の方の動きに注意し、ゆっくり走行するようにしてください。

店内では低速で走行することが必要であり、施設管理者の指示に従うことが必要です。