介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護事業者が気をつけたい介護の過労問題|悩みや負担軽減に向けて必要なこととは?

2022.04.03
分類:リスク

介護を巡る悩みを抱えているのは、介護を必要とする家族の他、介護施設など現場で働いているスタッフなども同じです。

介護者は心身にかかる大きな負担で、不安や悩みを抱えていることも少なくないため、過労で介護者自身が倒れてしまう前に相談してもらうことが必要といえます。

そこで、介護疲れでどのような問題が起きてしまうのか、一般の方が介護について悩んだときにはどこに相談すればよいのかなど説明していきます。

介護疲れで悩んでいる介護スタッフの実情

介護はある日突然始まることが多いですが、介護施設で働いているスタッフなら、普段から介護と向き合っているためそれほど驚くことはないと考える方もいるおとでしょう。

しかし介護現場のスタッフだからこそ、疲労が溜まり過労で倒れそうになることもあります。

介護スタッフの介護に関する悩み

「介護」が好きという方ばかりが介護現場で働いているわけではないため、仕事自体がつらく大変だと感じていることも少なくありません。

どれほど介護に慣れていても、激務なのに賃金が見合わないと感じるなど、頑張っても報われないという不満が蓄積し、心身を疲れさせることもあるようです。

 

一般の方が抱えがちな介護の悩み

家族の介護が必要になったため、仕事を続けることが難しくなり、離職するしかない状況に追い込まれてしまう「介護離職」も問題視されています。

介護離職すると、経済的に困窮してしまうだけでなく、周囲から孤立してしまいがちになるため、一人で介護に関する悩みやストレスを抱え込み「介護鬱」になりやすいといえます。

 

一般の方が抱える介護に関する悩みの具体的な相談先

介護に関する悩みは一人で抱え込まないことが大切ですが、過労により介護鬱などにならないためにも、積極的な相談が非常に重要です。

親族や親しい人などに相談できればよいですが、そうでない場合には以下の相談先を頼るようにしましょう。

居住地の自治体

市区町村が要介護認定の申請窓口となっているため、介護保険制度の手続以外にも、介護の悩みや疑問などの相談にも応じてもらえます。

医療機関の相談室

医療機関の相談室でも、医療ソーシャルワーカーなどの専門家が、介護に関する悩みや相談に応じてくれます。

専門家からの有益なアドバイスは、精神的な負担軽減につながります。

ケアマネジャー・居宅介護支援事業所

居宅介護支援事業所になどに常駐しているケアマネジャーも介護に関する相談窓口として対応していますが、要介護1以上の認定を受けることが必要となります。

介護が必要となったときには、ケアプラン作成や介護サービス事業者との連絡調整役として担当する専門家なので、相談しやすいといえます。

地域包括支援センター

総合的な地域の窓口として役割を果たしている場所であり、様々な専門家がいるため高齢者の生活や介護に関する悩みも気軽に相談できます。