介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

老人ホームに入所するときの必要書類の1つ「健康診断書」とは

2022.05.13
分類:リスク

介護を受けることを希望する方が、たとえば老人ホームや介護施設など入居型施設を選んだときには、医師が健康状態を記載した書類が必要となります。

医師に作成してもらう書類として挙げられるのは「健康診断書」と「診療情報提供書」ですが、何のために必要なのか、どのような検査項目が記載されるのか説明していきます。

健康診断書は利用者の健康状態を把握するために必要

老人ホームに入所するときの決め手となるのが健康診断書ですが、健康状態を記載した書類のため、施設も責任をもって介護や健康管理や行うためにも施設で対応可能な健康状態か確認するため提出を求めます。

感染症の有無などの確認や、他の利用者の健康に影響を及ぼすことなどないか確認するためにも必要な書類です。

短時間利用のショートステイでも必要

長期的に入居型の介護施設へ入所するときだけでなく、短期で利用するショートステイでも健康診断書の提出を求めることになります。

また、介護老人保健施設や療養病床、介護医療院など医療系施設なども、健康診断書や診療情報提供書などの書類を提出してもらうことがほとんどです。

 

健康診断書と診療情報提供書の違い

健康診断書や診療情報提供書はいずれも医師が作成しますが、それぞれどのようなことが記載されるのか説明していきます。

健康診断書に記載される内容

健康状態を確認するための健康診断書は、施設側が書式を用意し、医療機関の医師に記載してもらうことになります。

診療情報提供書(紹介状)に記載される内容

個人の診療所に大きな病院を紹介してもらうときに紹介状を作成してもらいますが、この紹介状の正式名称を診療情報提供書といいます。

氏名・生年月日・住所・診療の経過・服薬内容などが記載される書類です。

 

健康診断書の有効期限は3か月

健康診断書の有効期間は3か月とされていますが、作成してもらってから時間が経過すれば、健康状態も変化する可能性があるからと考えられます。

 

要件を満たせば健康診断書以外の書式でも可能

どの介護施設でも健康診断書の書式を用意しているため、複数の施設を平行し入所の検討をするときには、施設ごとの健康診断書を発行してもらうことになります。

施設によっては必要な検査項目が記載されていれば、他の施設の書式でも可能とするケースもあるようですが、医師に文書を作成してもらう費用は利用者が実費で支払うことも考慮し、臨機応変な対応が求められます。