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介護の経験がなくても訪問介護の仕事を始めることは可能?

2022.06.25
分類:その他

高齢化が進んでいるものの、介護を必要とする高齢者は増えていますが、介護施設の人手不足などで在宅介護を選択する方も少なくありません。

そのため訪問介護に対するニーズも高まっているといえますが、介護の仕事をしたことがない未経験者が訪問介護への就職を希望した場合、働いてもらうことは可能なのでしょうか。

そこで、介護の経験がなくても訪問介護の仕事を始めることはできるのか、訪問介護で働くために必要な資格などについて説明します。

「訪問介護」で提供するサービス

在宅で生活する高齢者が自立した生活を送ることができるような支援を行うのが「訪問介護」です。

利用者の自宅を訪問し、介護レベルの重度化を防ぎ自立で生活するための支援を行うことを目的として、日常生活をサポートしています。

訪問介護サービスを適切に提供するため、訪問介護事業所には次のスタッフが働くことになります。

・管理業務を行う「管理者」

・適切に訪問介護計画書を作成しホームヘルパーを指導する「サービス提供責任者」

・利用者宅でサービスを提供する「訪問介護員(ホームヘルパー)」

「訪問介護員(ホームヘルパー)」が担当する仕事

利用者宅で訪問介護サービスを提供するのが「訪問介護員(ホームヘルパー)」ですが、主に仕事内容は「身体介護」「生活援助」「通院等乗降介助」の3つです。

 

訪問介護員として働くためには介護の資格が必要

訪問介護員として働くには、介護の「資格」が必要です。

介護職の経験がなくても資格があれば働くことができるため、もしも無資格であれば事前に資格を取得することになります。

なお、訪問介護員として働くときに必要となるのは、次のような介護の資格です。

介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)

介護に関する基本知識や技術を学び習得する資格であり、130時間の講習を受講し修了試験に合格すれば資格を取得できます。

実務者研修(旧ホームヘルパー1級・介護職員基礎研修)

介護職員初任者研修の応用的な資格であり、介護に関する専門的知識や技術を学ぶことで習得できます。

450時間の講習と医療的ケア演習を受講することで資格取得が可能となり、介護職員初任者研修を修了していれば一部科目の受講は免除となります。

介護福祉士

介護の資格のうち唯一の国家資格であり、資格を取得するためには福祉系学校を卒業するルートと養成施設を卒業するルート、実務者研修修了と実務経験を積むルートなどに分かれます。

受験資格を満たした後は国家試験に合格することにより、資格取得が可能となります。

生活援助従事者研修

生活援助を中心とする業務に従事するための必要知識と技術を学ぶことで習得できる資格で、59時間の講習を受講することにより資格を取得できます。