介護事業者として指定された介護事業所や介護施設は、介護給付費請求のために当該事業所等を識別する「介護保険事業所番号」が付与されます。
介護事業者なら介護給付費請求の際に何度も目にしたことがある番号といえますが、10桁から構成される介護保険事業者番号には数字を見れば様々なことが認識できるような仕組みになっています。
そこで、介護事業者が必ず取得する介護保険事業者番号について、10桁の数字があらわす意味を紹介していきます。
介護保険事業所番号とは、介護給付費を請求する事業所を識別することを目的に付与される番号です。
介護サービス利用者は介護保険を利用するため、介護保険料から徴収すべき金額を保険者に請求することが必要となります。
その際に必要になるのが介護保険事業所番号です。
介護事業者として指定を受けた介護事業所や介護施設は、介護給付費を請求するために必要となる事業所識別のための介護保険事業所番号が付与されています。
介護保険事業所番号は10桁の数字で表記されますが、以下のように数字で都道府県や郡・市などが識別されています。
・左から1~2桁目…都道府県番号
・左から3桁目…事業所区分番号
・左から4~5桁目…郡市区番号
・左から6~9桁目…事業所番号
・左から10桁目…検証番号(チェックデジット)
事業所区分を例に挙げると、以下のように番号を見れば何の事業所か確認できます。
・0…地域包括支援センター(この場合6~9桁目が0001~4999となる)
・0…介護予防・日常生活支援総合事業(経過措置)事業所(この場合6~9桁目が5000~9999となる)
・5…老人保健施設
・7…指定事業所
・8…基準該当事業所
・9…地域密着型サービス事業所
・A…介護予防・日常生活支援総合事業事業所
・B…介護医療院
仮に事業所区分番号が「0」以外であれば、左から4~5桁はが「郡市区番号」となり、6~9桁目が「事業所番号」になります。
10桁目の検証番号(チェックデジット)は、都道府県番号から事業所番号の9桁を使用し、分割方式を独自に拡張して設定されます。
英字は数字へと読み替えるため、Aは10、Bは11と続き、最後にZは32になります。
チェックデジットを除いた部分の右端桁から交互に2121の繰り返しで重みを付けて、各桁の積を加算します。
積が2桁の場合、独立した桁の数字に扱って和を10で割り、余りは10から差し引き、残りがチェックデジットとなります。