介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

寝たきりの方が安心して入浴するための「訪問入浴介護」で提供されるサービスとは

2022.07.20
分類:その他

寝たきりなどの理由により、自宅の浴槽で入浴することが難しい要介護者に対し、利用者宅に浴槽を持ち込んで入浴介護を提供するサービスを「訪問入浴介護」といいます。

専用の浴槽を訪問入浴車に積みこんで運び、その浴槽を使って入浴できるため寝たきりの方でも安心して入浴できます。

自力で入浴できない方や、家族のサポートだけで入浴することが難しい方など、様々な方に利用されているサービスですが、その特徴や提供されるサービスについて解説していきます。

訪問入浴介護を利用してもらうメリット

日本人にとって、入浴の際に湯船につかることは欠かせない文化とも言えますが、入浴が好きだった高齢者が自宅の浴槽で入浴できなくなると、大きなストレスになってしまいます。

しかし寝たきり状態の方などは自力で入浴できないため、家族のサポートが必要となりますが、一般家庭のお風呂は大きさも限られ、家族の身体的な負担も大きく入浴困難になるケースも少なくないといえます。

そのような場合、介護のプロが安全に入浴できるように、自宅に専用の浴槽を持ち込んで入浴介助するのが訪問入浴介護です。

入浴介助に慣れていない家族がサポートしてしまうと、浴室内外で転倒してしまいケガを負ってしまうリスクも高くなってしまいますが、訪問入浴介護ならその不安は払しょくされます。

利用者にとって入浴で皮膚の汚れや痒みをとり、免疫力を高めることは大切なことであり、リラックスすることでゆっくりと睡眠をとりやすくなる作用もあります。

訪問入浴介護では、入浴前後に看護師が血圧測定などの健康チェックをするため、様々な面で安心して利用できます。

 

訪問入浴介護の特徴

訪問入浴介護は、介護職員2名と看護師1名の計3名で行いますが、主に健康確認→準備・脱衣→入浴・上がり湯→着衣・健康確認→片付けの流れでサービスが提供されます。

血圧測定にて高い数値が出たときには、サービスを安全に提供できるか一旦主治医に相談することもあるので安心です。

また、利用者の状態が安定していると主治医が判断したケースについては、介護職員だけで訪問してサービスを提供する場合もあります。

訪問入浴介護を利用できる方

訪問入浴介護は要介護1以上の認定を受けた方が利用できますが、要支援認定を受けている方は介護予防訪問入浴介護の利用が可能です。

介護予防訪問入浴介護は介護職員1名と看護師1名で対応するため、訪問入浴介護よりも利用料金は下がります。