介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護サービスやリハビリを行う「ヘルスケア施設」の特徴

2022.08.10
分類:その他

「ヘルスケア施設」とは、「介護」「医療」「健康」を基本とした施設であり、たとえば老人ホームなどの高齢者向け施設や住宅、病院や診療所などの医療関連施設、デイサービスなどの事業所など、様々な施設が該当します。

そこで、具体的に「ヘルスケア施設」と呼ばれる施設の種類と特徴について、それぞれ説明していきます。

ヘルスケア施設の種類

ヘルスケア施設と呼ばれる施設は、主に次の3つに分けることができます。

・高齢者向け施設・住宅

・医療関連施設

・その他の施設

それぞれの施設について説明していきます。

高齢者向け施設・住宅

高齢者向け施設・住宅として挙げられるのは、主に次の4つです。

・有料老人ホーム

・サービス付き高齢者向け住宅

・認知症高齢者向けグループホーム

・その他高齢者向け施設・住宅

それぞれに該当する施設には、次のような種類と特徴があります。

有料老人ホーム

老人福祉法に規定された老人福祉施設(グループホーム除く)で、食事・介護・生活支援・健康管理のサービスを提供します。

サービス付き高齢者向け住宅

高齢者住まい法の基準に基づいて、高齢者向けに配慮された施設・仕様の建物と、安否確認・生活相談サービスが提供される賃貸住宅です。

介護サービスは、原則、外部の在宅介護サービスなど利用することが必要になります。

認知症高齢者向けグループホーム

介護保険法の「認知症対応型共同生活介護」を行う施設のことであり、認知症を進行・緩和させるため少人数を1つの単位に共同生活を送る施設です。

介護や日常生活上の支援、リハビリなどをサービスとして主に提供します。

その他高齢者向け施設・住宅

特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・介護療養型医療施設(介護療養病床)などが該当します。

医療関連施設

医療関連施設に該当するのは、病院や診療所、診療所と薬局などが集積している医療モールなどです。他にもPETセンター・健診センター・先進医療を実施する施設なども含まれます。

その他の施設

通所介護サービス(デイサービス)を提供する事業所や、フィットネスクラブなど健康増進施設などが該当します。

 

ヘルスケア施設が注目されている理由

日本は急速に高齢化が進んでおり、介護を必要とする方も今後はさらに増えることが予想されます。

介護市場は拡大することが見込まれている一方で、生産年齢人口減少に伴って、介護現場を支える労働力は減少しており、人材確保・育成・生産性向上が課題となっています。

今後はテクノロジー活用による生産性向上・処遇改善・社員研修充実といった人材育成を強化させ、生産性と品質を両立させる介護サービス提供を実現させることへの取り組みが欠かせないため、ヘルスケア施設が注目されているといえます。