介護施設を運営する企業のうち、大手の場合は最低限、押さえなければならないポイントを押さえているといえます。
反対に、必要最低限以上に心の通ったサービスはそれほど期待できないとも取れますが、よい介護施設であれば利用者のわがままともいえるニーズにも親身に対応してもらえます。
そのため、介護施設のランキングがすべてではなく、順位に惑わされない介護施設選びが重要といえます。
介護施設を選ぶときには、実際に現場に足を運んでみてもらうことが大切です。
現場を目にすることで、設備の充実度やスタッフや利用者の雰囲気を感じ取ることができ、実際に入所したときのイメージも抱きやすくなります。
設備が豪華だったり立派だったりといった部分に目が行きがちですが、たとえば施設長の考え方がすばらしい施設のほうが質の高いサービスが提供されているとも考えられます。
ランキングに位置する大手などでは難しいものの、中小の介護施設なら経営者に直接会うこともできるはずなので、ホーム運営に欠かせない死生観・使命感・加齢に対する理解や共感・倫理観・思想などもたずねてみるとよいでしょう。
経営者のホーム運営に欠かせない部分が優れている場合、現場の設備なども充実していることが多く、スタッフにも行き届いた教育を行っています。
介護現場は過酷というイメージが強いですが、経営者が優れていれば生涯働くことのできる職場環境を整備しているといえるでしょう。
サービスの行き届いた介護施設の場合、90歳以上の入居者が3割を超えることが多いといえます。
施設の中には、数百万円や数千万円の入居一時金が必要なケースもありますが、償却が終わった後で退去・転居を勧めるホームも中にはあります。
本来、終身ケアだったはずが、うまく言いくるめられて退去に納得させられてしまうことは、大きな問題です。
確かに運営側の立場になれば、退去してもらい新たな入居者を迎えたほうが、儲けは出ます。
しかしよい安心できるよい施設なら、このような方法はとらないはずです。
そのため、施設で生活する入所者の3割が90歳以上なら、よい施設と判断してもよいといえるでしょう。
介護現場で事故が起きたときも、その事実を隠すのではなく、利用者を病院に連れて行き家族にも報告・謝罪します。
記録もしっかりと取り、家族が訪問した際には記録も見せてくれるはずなので、訴訟などのトラブルも起きにくいといえます。