介護現場では、介護スタッフ同士が普段から専門用語を使って会話しています。
利用者の記録や指示・コミュニケーションの中でよく使うフレーズや専門用語・共通語がたくさんあります。
これから介護現場で働こうとしている方が、実際に働きだしたときに意味のわからない言葉で迷いが出ないためにも、介護現場で日常的に使われているフレーズや専門用語、共通語を紹介していきます。
介護現場で、介護スタッフ同士が日常的によく使用する用語やフレーズは次のとおりです。
現場で働きだしたときに、言葉の意味がわからず何をすればよいか迷ってしまわないためにも、言葉の意味を理解しておきましょう。
・バイタルチェック 体温・血圧・脈拍・呼吸など測定すること
・見守り それぞれの高齢者が置かれている立場・状況・気分・考えなどを理解した上で、必要なときにすぐサポートできるような体制をつくりつつ、自力での生活を支援すること
・処置 ケガなどを消毒したり薬を塗ったりなど手当てをすること
・ケアプラン 高齢者がこれから利用する介護サービスの種類・頻度・目的などについて、本人と家族の意向も踏まえつつ立てる介護計画書のこと
・受診 医師の診察を受けること
・水分補給 身体に必要な水分を飲料や食品で摂ること
・体位変換 自力で寝返りできない方や身体の向きを変えることができない方の体位を変えること
・着脱 衣服を着用したり脱いだりすること
・移乗 車椅子からベッドなどに移動すること
・発熱 病気や体調不良を原因として通常よりも体温が上がること
・ベッドメイキング 枕カバー・シーツ・布団など交換すること
・面談 高齢者・その家族・介護スタッフで話し合うこと
・配膳 食事を食卓に出すこと
・ADL 日常生活動作のことで、日常生活を送るために必要な動作のこと
・QOL Quality of lifeの頭文字を取った略称であり、人生や生活の質のこと
・異食 食べ物ではないものを口に入れたり飲み込んだりする認知症による行動のこと
・ターミナルケア 病気や年齢などを要因として余命わずかな方に対し、介護ケア・医療行為・看護を行うこと
介護現場では普段耳にしない言葉や用語が使われることもあり、最初は戸惑うこともあるでしょうが、少しずつ覚えることが大切です。
言葉の意味を理解しておかなければ、間違ったケアや行動につながる可能性もあるため、正しく理解していきましょう。