介護現場で行われる身体介護とは、どのような種類があるのでしょう。
高齢化社会が進む中で、要支援や要介護認定を受ける高齢者も増えていますが、介護が必要な方に対するサービスも多様化しています。
そこで、介護現場で行う身体介護とはどのようなサポートなのか、その定義と種類、それぞれの内容についてわかりやすく解説していきます。
身体介護について、主に次のような定義がされています。
・利用者の身体に直接触れて介助するサービス
・利用者の日常生活動作(ADL)・手段的日常生活動作(IADL)・生活の質(QOL)・意欲向上を目指し自立支援や重度化を防止するサービス
・利用者の日常生活社会生活を向上させるための専門的知識・技術によるサービス
利用者の着替え・食事・入浴・排泄など、直接利用者の身体に触れて行う介助が身体介護であり、利用者の身体に触れず行うサポートは生活援助と呼ばれます。
生活援助の例として、たとえば掃除・洗濯・ゴミ出し・シーツの交換などベッドメイク・調理・買い物・処方薬の受け取りなどが該当します。
身体介護には先に挙げたとおり複数の種類がありますが、主に次の7つに分けられます。
・更衣介助
・食事介助
・入浴介助
・清拭
・排泄介助
・移動や移乗の支援
・外出の付き添い
それぞれ説明します。
着替えを単独でスムーズに行うことができない方に対する介助であり、衣服の着脱全般を指します。
食事を単独でスムーズに取ることができない方に対する介助であり、食事の準備や摂食以外にも、口腔ケアも含まれます。
単独で自力入浴が難しい方に対し行う介助で、入浴準備・衣服の着脱・全身および部分的な入浴サポートが挙げられます。
【中】清拭
入浴できない方に行う介助であり、お湯などを身体にかけることや、お湯を含ませたタオルで身体を拭くことで清潔を保つ方法です。
【中】排泄介助
排泄の行為が難しくなった方や排泄機能に障害がある方に対して行う介助で、トイレへの誘導・排泄の手助け・衣服の着脱・オムツ交換・汚物の始末などが挙げられます。
【中】移動や移乗の支援
起き上がることや座ること、歩くことが難しい方に対して行う介助で、ベッドから車いすに移乗するときや、歩行の手助けなどが挙げられます。
【中】外出の付き添い
一人で外出できない方の外出に付き添うことであり、通院・デイサービスへの通所などの付き添いが挙げられます。