高齢者が入所できる老人ホームや介護施設などは種類が多く、実際の現場の雰囲気や利用できるサービスなどに疑問を感じる方は少なくありません。
日本は高齢化が進んでいるため、介護施設の数も増えており、施設の探し方や選び方を知りたいという方もいることでしょう。
そこで、要介護認定を受けた方が選べる介護施設の種類と、よい施設を見つけるための探し方について簡単に解説していきます。介護施設は、どこが運営主体なのかによって次の2つに分けることができます。
・公的施設(地方自治体・社会福祉法人が運営主体)
・民間施設(民間企業が運営主体)
公的施設には、次の5つが挙げられます。
・特別養護老人ホーム
・養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・介護医療院
・ケアハウス
社会福祉の視点で運営されている施設のため、介護レベルの高い方や低所得者などを保護・支援することを重視している施設です。
国からの補助金で設立・運営されていることもあり、利用料など費用を安く抑えて利用できるものの、人気が高く入所可能となるまで待っている待機者が多いことがデメリットといえます。
対する民間施設の場合、運営主体が民間企業であるため、公的施設より融通が利きやすくニーズに応じた選び方がしやすいといった特徴があります。
民間運営の種類は、主に次の6つです。
・介護付き有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・健康型有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅
・グループホーム
・シニア向け分譲マンション
様々な種類の施設が運営されており、かかる費用の相場なども幅がありますが、いずれにしても公的施設より高くなりやすいといえるでしょう。
介護施設を選ぶときには、次のポイントを押さえつつ、施設を比較していくとよいでしょう。
・自分に最も適した施設(サービス)の種類
・施設に最も求めること(ニーズ・目的)
・介護保険が適用されるか
・満たさなければならない要介護度
・ケア体制や職員配置などの体制
・居室や立地の水準
リタイア後、退職金などを使って充実した施設に入居することで、セカンドライフを送ることも検討できるでしょう。
ただし老後資金は人生の三大支出と言われることもあるため、高い費用をかけて本当に入居したい施設なのか見極めも重要です。
リタイア後の人生を後悔なく歩むためにも、介護施設選びに失敗しないよう、上記のポイントは抑えた上での選択をおすすめします。