介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

訪問リハビリテーションとは?対象者や提供されるサービスを紹介

2023.10.16
分類:その他

日本は少子高齢化社会が進んでいるため、これまで医療機関や介護施設で対応していた医療や介護も、だんだんと在宅へ移る傾向が見られます。

 在宅でのケアの1つといえる訪問リハビリテーションは、利用者が住み慣れた家や地域で引き続き生活を送ることができるように、在宅で実施する機能訓練です。

 そこで、訪問リハビリテーションではどのようなことが行われるのか、対象者や提供されるサービスを紹介していきます。

訪問リハビリテーションとは

 訪問リハビリテーションとは、病院・診療所・介護老人保健施設に所属する理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が。利用者宅を訪問してリハビリテーションを行うサービスです。

 

訪問リハビリテーションとデイケアの違い

 デイケアは施設に通ってリハビリを受けることが訪問リハビリテーションとの違いです。

 さらにデイケアは、集団で実施するリハビリテーションプログラムも提供されるため、利用者宅で個別に行う訪問リハビリテーションとは異なります。

 デイケアは、集団でコミュニケーションをとりつつリハビリを受けることができるため、人との関わりを持つことができるといったメリットはあるといえます。

  

訪問リハビリテーションで提供されるサービス

 訪問リハビリテーションで提供されるサービスは、利用者宅の環境によって様々ではあるものの以下のとおりです。

 ・心身の機能の維持・改善…関節可動域訓練・筋肉強化運動など

・日常生活動作訓練(ADL訓練)…歩行訓練・座位保持訓練・摂食嚥下訓練・排泄動作訓練など

・健康管理…体温・血圧・脈拍の測定・食欲・食事内容・排泄状態などの確認・管理

・介護者に対する指導・助言・家族支援…日常生活における介護や介助方法などの適切な指導・アドバイス・精神的支援

・福祉機器・用具の選定…利用者に合った適切な福祉器具・用具の提案

・環境整備…生活環境で段差解消や階段・トイレ・浴室などへの手すり設置など住宅改修アドバイス

  

訪問リハビリの利用対象者

 訪問リハビリテーションの利用対象者は、介護保険を利用するケースと、医療保険を使う場合によって異なります。

 まず、介護保険を利用する場合の利用対象者は以下のとおりです。

 ・介護認定で要支援1または2、要介護15の方

・担当医から訪問リハビリが必要と指示された方

 なお、要支援1または2の方については、「介護予防訪問リハビリテーション」の対象となり、リハビリが必要と医師から診断を受ければ利用できます。

 続いて医療保険を利用する場合の利用対象者として、次の方が挙げられます。

 ・介護認定を受けておらず主治医からリハビリが必要と指示された方

・要介護認定を受けた方で厚生労働大臣が認める疾病などの方