介護施設や福祉施設と呼ばれる施設は、様々な基準や要件などで複数の種類に分けることができます。
年齢を重ね、介護を必要とする状態の方が利用できる施設であることは共通していますが、それぞれ特徴が異なることは注意が必要です。
そこで、今回は自立型有料老人ホームとはどのような施設なのか、入居条件や費用・サービスなど分かりやすく紹介していきます。
「自立型有料老人ホーム」とは、自立した高齢者が対象の有料老人ホームです。
健康型とも呼ばれる有料老人ホームで、本格的に介護を受ける必要のない自立の状態の高齢者を対象としています。
有料老人ホームには、他にも介護型と呼ばれる食事や入浴、排せつなど日常生活の介護を受けることのできる施設もあります。
しかし自立型では介護を受ける必要のない方が生活する施設であるため、元気なときに入居することができます。
健康な高齢者のための施設という位置付けではあるものの、食事や生活支援などのサービスは提供されます。
入居後、介護を必要とする状態になったときには退去が必要となりますが、自宅で家事をすることが面倒な方や、災害などに備えて一人暮らしに不安がある方などが利用している施設です。
定期的な健康管理やレクリエーション活動なども実施されるため、健康と社会的交流の促進などを重視した施設ともいえるでしょう。
自立型有料老人ホームは、主に次の4つにそれぞれ特徴があります。
・費用
・入居条件
・サービス
・イベント・娯楽
どのような特徴があるのか説明していきます。
自立型の有料老人ホームの費用は、入居一時金で億単位などかなり高額なケースもあります。
この費用は、施設利用の権利を得るための費用であり、3年以内に全額償却となる施設もあれば、10年以上かけて償却するケースもあるなど様々です。
それに加え、月額費用が10~40万円程度かかるため、他の介護施設よりも費用面の負担は大きいといえるでしょう。
自立している60歳以上の高齢者が対象となる施設であるため、入居した後で認知症になった場合や、要介護認定を受けた場合には退去を求められます。
日中は生活相談などのサービスが利用できます。
介護や医療サービスの用意はないものの、万一の際や緊急に備えて医療機関と連携している施設は多いといえます。
レクリエーションやイベントなどは充実しており、仲間と和気あいあいと楽しみながら余生を暮らしたいという方にはおすすめです。