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訪問介護開業は一人ではできない理由とは?満たさなければならない基準を解説

2024.01.29
分類:その他

訪問介護事業所をスタートさせたいけれど、一人で独立開業したいと希望する方もいることでしょう。

 しかし、訪問介護は、一人で開業することはできません。

 その理由として、人員の配置基準などがあり、満たすことが必要とされているからです。

 そこで、訪問介護開業は一人ではできない理由や、満たさなければならない基準について解説していきます。

訪問介護を一人で開業できない理由

 訪問介護の事業所を開業するためには、次の3者を配置することが必要です。

 ・訪問介護員

・サービス提供責任者

・管理者

 

それぞれに求められる資格と配置基準を説明していきます。

 

訪問介護員

訪問介護員として働く上で、必要な資格は以下のとおりです。

・介護福祉士

・介護職員実務者研修修了者

・介護職員初任者研修修了者

・旧介護職員基礎研修修了者

・旧ホームヘルパー1級または2

・看護師または准看護師

サービス提供責任者を含めて常勤換算2.5人以上が配置基準となっています。

 

サービス提供責任者

サービス提供責任者として働く上で、必要な資格は以下のとおりです。

・介護福祉士

・介護職員実務者研修修了者

・旧介護職員基礎研修修了者

・旧ホームヘルパー1

・看護師または准看護師

3か月間の平均利用者数が40人を超えるごとに1人以上追加することが必要です。

 

管理者

管理者として働く上で必要な資格は特にありません。

訪問介護事業所の責任者として、管理職務に従事する常勤者を1人配置することが必要であり、サービス提供責任者と兼務することもできます。

 

訪問介護の開業で満たさなければならない基準

 訪問介護事業所を開業する際には、次の3つの基準を満たすことが必要です。

 ・人員基準

・設備基準

・運営基準

 

それぞれの基準について説明します。

 

 人員基準

 訪問介護では、事業所を開業するために、訪問介護員・サービス提供責任者・管理者の配置基準を満たすことが必要です。

  

設備基準

訪問介護の設備基準も内容は以下の通りとなっています。

・事務室(必要不可欠な備品設置が可能なスペース確保でよいが、送迎車の駐車スペースの確保が必要)

・相談室(利用者やその家族が訪問したときの対応スペースとプライバシー保護に配慮する工夫が必要)

・手洗い場(手洗い可能な洗面所が必要)

・備品(机・椅子・電話・パソコン・プリンター・キャビネット・カギ付き書庫)

・消耗品類(消毒液・石鹸・ペーパータオルなど)

 

運営基準

訪問介護の運営基準は、次の2つをそれぞれ満たすことが必要です。

【訪問介護サービスに関する基準】

・内容・手続の説明・同意

・サービス提供拒否の禁止

・サービス提供が困難になった場合の対応

・身分証の携行

・緊急・事故発生の速やかな対応

 

【業務運営に関する基準】

・利用料などの受領方法

・訪問介護計画書の作成

・介護などの総合的な提供