介護事業所の設立において、周辺住民に納得してもらうための住民説明会を開催することも少なくありません。
町内会や自治会など、地元の中心的な役割を任されている方を介し、世帯へ案内文を配布して周知するといった方法で事前告知が可能です。
ただ、町内会や自治会と関わりのない住民が多いエリアなどは、回覧板や掲示板、ホームページなどを併用することも必要となるでしょう。
住民説明会で、周辺の住民にわかりやすく説明し、介護事業所の開設について理解を得ることが必要です。
そこで、賛同を得ることのできるプレゼンテーションを行うためにポイントとなることを解説していきます。
介護事業所の開設に向けた周辺住民に対する住民説明会は、住民たちが知りたいと望んでいることを説明することが必要です。
納得を得ることができ、計画に合意してもらえれば目的は達成できます。
そのためにもまずは住民の立場に立って、何を知りたいのかイメージしてみることが必要です。
介護事業所を設立することによる住民のメリットとデメリット、近隣への影響などを洗い出し、まとめておくと説明しやすくなります。
住民説明会では、住民に対し誠実に説明することが大切です。
仮に本当は話したくない、住民にとって好ましくない事柄でも、正直に開示し説明しましょう。
たとえば工事期間中に騒音が発生することや、不便を強いることなどデメリットについても、早い段階で開示することが求められます。
その上で、それらのデメリットを解消するための対策について説明しましょう。
住民説明会では、住民一人ひとりに語り掛けることが必要です。
どのようなプレゼンテーションでも、ツールに頼ることなく住民一人ひとりに語り掛けて、住民の正面に立つ目線で理解を得ることのできる対話が求められます。
そこで、準備段階において説明したいことや伝えておきたいことを書き出し、順序よく流れに沿って説明できるようにしておくとスムーズです。
スライドなどを作っておけば、目で見て理解することができると考えるものでしょう。
しかしスライド作成に時間を費やすなら、住民の立場で考えることに時間を使った方が良いとも考えられます。
凝ったスライドを作ってプレゼンテーションしたとしても、担当者自身の口から住民に向かって誠実に語ることのほうが大切といえます。