人々が日常生活を送る中で、ちょっとしたものを買いにいける便利な存在がコンビニエンスストアです。主に食を通じた商品を提供していますが、健康志向や高齢化社会に対応するため、OTC医薬品販売を強化させた生活サポート型のコンビニエンスストアモデルとして運営しているコンビニもあります。
介護施設ではなく、介護拠点併設型店舗として運営するヘルスケアローソンの取り組みは、買い物ついでに気軽に介護などの相談ができるなど、街の健康ステーションという立場で地域に貢献しているようです。
コンビニの店舗内に、介護相談窓口とサロンが併設された形がヘルスケアローソンです。
普段便利に利用できるコンビニが介護拠点として機能すればもっと便利な世の中になるのに!と考える方もいるでしょうが、まさにその期待や希望を叶えてくれる場所といえるでしょう。
介護とコラボした新たなタイプの店舗では、ケアマネジャーが介護相談や生活支援アドバイスを行っています。さらにコンビニ店内に置かれている商品も、高齢者やその家族などのニーズに合う日配、生鮮、惣菜、菓子類、介護関連商品、介護食など、手軽に必要な食品を購入できるのもメリットです。
既存のコンビニに介護相談だけをセットさせても、地域の期待に応えきることはできないでしょう。
そこで、高齢の方たちの好みや多様性、コミュニティスペースなどニーズに対応できるコンビニであることが必要と考えたようです。
昔ながらの味が好きな方や、幅広い介護食のメニューを望む方、量は少しでよいと考える方など、高齢の方の食へのニーズも多様化しています。
手間をかけずに調理できるお総菜に缶詰などのラインアップを増やし、やわらかめの食事や介護食、昔ながらの懐かしい菓子類などを増やすことで、高齢の方たちも安心して通うことができるコンビニへと変えることができます。
地域でコンビニが介護の相談窓口として機能し始めたケアローソンですが、本当は自治体にも相談したいけれどどうすればよいかわからないという方はとても多いようです。
ケアローソン1号店では骨密度測定や認知症カフェなどのイベントも開催されていて、様々な高齢の方や介護を必要とする方が抱える悩みに対応できるようにしています。
介護施設で介護サービスを利用したいけれど、今どうすればよいかわからないという方やその家族などが、気軽にコンビニに買い物に行くついでに介護相談ができる、このようなサービスがもっと広がれば高齢社会の課題への解決につながりやすくなるといえるでしょう。