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オーストラリアの介護施設で働くためには現地の専門学校で学ぶことが一般的?

2020.07.13
分類:その他

介護施設や福祉のシステムが充実しているとされているオーストラリアですが、日本などは少子高齢化が進んでいるためオーストラリアに視察に訪問する福祉関連企業や機関なども少なくありません。

オーストラリアでは子どもが成長し、成人すればたとえ独身でも親と離れて生活することが一般的で、もしそのまま高齢になって単身で生活することができなくなったときや介護が必要になったときには施設に入居するようです。

そのため老人ホームや介護施設のように、安心して生活できる施設がオーストラリアにはたくさんあります。

オーストラリアの介護施設でスタッフとして働くためには

オーストラリアで介護スタッフとして働きたい方や、福祉分野に関係する仕事に就きたいと考えた場合にはどのような経路をたどることになるのでしょう。

まず一般的には、オーストラリアにある専門学校の介護や福祉のコースを学び、卒業した後で関連した施設に就職することがほとんどでしょう。

オーストラリアには介護施設などは多くありますが、日本では国家資格として介護福祉士がありますがオーストラリアにはありません。資格の代わりとして、専門学校で「Community Services Work」や「Aged Care」など関連するコースを受講した後、オーストラリアで介護スタッフとして働くことができます。

専門学校を卒業して就職した場合には、後の永住権申請などにもつながる可能性がありますので、ずっとオーストラリアに住み続けたいと考えるのならオーストラリアで専門的知識を学ぶことが近道といえます。

専門学校の「Community Services Work」の内容

オーストラリアの専門学校におけるCommunity Services Workというコースは、介護施設に限らず、障がい者施設・特定疾患を患う患者向けの施設・アルコールやドラッグ依存症の方が克服する施設などいろいろな種類の社会福祉施設で働くための知識や技術などを学ぶことになります。

専門学校によりますが、Certificate IVからDiplomaまでのコースを設けている学校がほとんどで、現場で実際に働くためのスキルを学ぶCertificateに加え、施設や職員管理といった経営面での知識を得るためのDiplomaを使いで学習する形です。

また、介護施設では人と人とのコミュニケーションが大切ですので、英語能力はオーストラリアに移住申請するために最適なテストであるIELTS(アイエルツ)での成績が5.56.0程度必要です。

もう1つの「Aged Care」というコースで学習する内容

Aged Carというコースでは、高齢者に対しての介護を重点としたコースで、老人ホームなどの介護施設で働くためのスキルを学びます。

コースはCertificate IIIからCertificate IVという段階に分かれており、Certificate IIIは高齢者と接すための基本的なスキルや心構えを学び、Certificate IVでは施設の管理者として統率するための知識などを学習します。