介護施設などでは、介護を必要とする利用者や入所者などが集まり音楽を楽しんだり、頭や体を使ったり、ときには散歩や外出などを楽しんだりと様々なレクリエーションが行われています。
その内容は介護施設によって様々ですが、何のために行うのか、その理由をご説明します。
介護レクリエーションと言われるものには、集団、個別、基礎生活の3種類があります。
それぞれシチュエーションによって分けることができますので、違いを理解しておくことが大切です。
利用者や入所者があつまり、集団で同じレクリエーションを行います。普段は別々の部屋で過ごし、会話やコミュニケーションがあまりないという場合でも、自然と会話が弾むなど、よい交流の場としても利用できます。
たとえば介護事業所で体操を行い、毎月開催される誕生会や季節のイベント、歌や楽器演奏、演芸などが該当します。
集団レクリエーションであれば、他の利用者とのコミュニケーションが取れるようになり、関係も深まることに繋げることができるでしょう。
しかし、利用者それぞれ身体状況や好みなどは異なるため、集団レクリエーションに参加したくてもできない場合もあれば、苦手と思うことに無理に参加させることは負担になってしまいます。
そこで、利用者それぞれの趣味趣向、好み、身体などの違いに考慮しながら個別にレクリエーションを行うことも必要とされているようです。
たとえば囲碁や将棋、絵画、クラフト、手芸、編み物など自由にできる趣味の活動や、計算やパズルなどの脳トレーニングなどが該当します。
レクリエーションは日々の生活の中で、利用者が心地よいと感じる時間を増やすために行うものです。そのため、食事や入浴の時間に音楽を流したり、懐かしい映像や映画を鑑賞したり、また、共有部分に誰でも目に触れることができるよう、絵や花を飾るといったことも取り組みとして行われることが必要となるでしょう。
介護レクリエーションは、日常生活を送る上で必要な歩行や食事、排泄、入浴といった基本的な行為や行動の質を向上させるために必要なこととされています。
生活の質が高まれば、生きる喜びや楽しみを感じてもらうことに繋がるため、介護サービスを提供する上でも重要な部分であると再認識しておくようにしましょう。