介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護施設で派遣として働くことのメリットとデメリットとは?

2020.12.19
分類:その他

介護施設で働こうと考える方の中には、社員やパートとして事業所に雇用してもらうのではなく、派遣という雇用形態を選ぶこともあります。

介護派遣という働き方は、雇用契約を結んだ派遣会社から様々な介護施設に一定期間派遣される形となりますが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょう。

そこで、人を雇用する事業者ではなく、雇用される介護スタッフの立場から見た派遣社員としてのメリットやデメリットをご紹介します。

派遣社員と正社員は何が違う?

介護施設に正社員として雇用されるのと派遣社員として働くことの違いは、まず誰が雇用主になるのかということ、そして雇用期間が大きく異なります。

正社員やパートなどで働く場合、雇用主は勤務する介護施設の事業者ですが、派遣社員の場合は派遣会社が雇用主となります。

そして正社員などの場合には雇用期間は定められていませんが、派遣社員は3か月など一定の派遣期間が設けられています。

なお派遣期間が満了するまでに、派遣社員と派遣先となる介護施設、双方が契約更新したいという意思がある場合には、最大で3年までなら延長が可能です。

 

介護派遣として介護施設で働くメリットとは?

もし介護施設で正社員やパートとして働く場合、介護施設選びは自分で行うことになります。

しかし介護派遣なら、希望する条件に合う派遣先(介護施設)を派遣会社が探してくれるので、自分が施設を探し応募するという手間が省けます。

そして無資格や未経験の場合でも、介護派遣の場合には受け入れ可能とする介護施設も少なくないため、資格を取得していない方や介護現場での経験がない・浅いという方には安心です。

介護施設は長時間労働のイメージが高いですが、この場合にも勤務する時間や就労する期間を前もって決めて働くことが可能です。

家事や育児と両立しながら働きたいという方や、資格を得るために勉強する時間を確保したい方なども派遣であれば働きやすいでしょう。

 

介護施設で派遣として働くデメリットは?

ただし介護施設で正社員として働く場合には昇給や賞与などがある場合でも、派遣にはそれらは与えられないことが一般的です。

派遣会社の中には、昇給制度や賞与などを設けていることもあるようですが、決して多くはありません。また、交通費の支給や社会保険や手当など福利厚生についても、派遣会社により違いがあるため事前に確認しておいたほうがよいでしょう。

事前に決めた期間を働き、更新も可能という部分はメリットであっても、長期で働きたい場合にはデメリットにもなります。

ただしいずれ正社員として雇用されることを前提とした紹介予定派遣という形もありますので、働きやすい介護施設がみつかればそのまま正社員として勤務したい場合には、派遣社員として一定期間(最長6か月)働き、その後事業者に正社員として雇用される可能性がある紹介予定派遣で働くとよいでしょう。