介護福祉事業情報ラボNursing care work Information Lab

介護施設に入所せず地域密着型サービスの利用なら地域に住み続けることが可能?

2021.01.05
分類:その他

要介護状態となった方が介護施設に入所し、適切な介護サービスを受けたいと希望するケースは年々増えているといえます。

ただ、介護度が重い状況であっても、住み慣れた地域を離れずにこれまでどおり生活を続けたいという方もいます。そのような方のために、設けられているのが地域密着型サービスです。

地域密着型サービスで対象となるのはその地域の住民で、市町村により指定された事業者がサービスを提供することになります。

地域密着型サービスとは具体的にどのようなもの?

認知症になったときや要介護認定を受けたとき、介護を受けやすいように介護施設に入所する方もいれば、在宅で介護を受ける方もいます。

その中で地域密着型サービスとは、要介護のレベルが重くなったとしても、住み慣れた場所で引き続き生活することを可能とすることが目的のサービスです。

地域密着型サービスの対象者は?

地域密着型サービスの利用は、

65歳以上の方(4064歳で特定疾病により要介護認定を受けている方を含む)

・要介護認定を受けている方

・原則、サービス事業者と同じ市町村に住民票を有する方

そして利用できるサービスは次のように要介護度によって異なります。

・要介護15…地域密着型サービス

・要支援12…地域密着型介護予防サービス、介護予防認知症対応型通所介護、介護予防小規模多機能型居宅介護

・要支援2…地域密着型介護予防サービス、介護予防認知症対応型共同生活介護のみ

 

一般的な居宅介護サービスと何が違う?

地域密着型サービスの種類として、

・小規模多機能型居宅介護

・看護小規模多機能型居宅介護(旧複合型サービス)

・定期巡回・随時対応型訪問介護看護

・夜間対応型訪問介護

・地域密着型通所介護

・認知症対応型通所介護

・認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

・地域密着型特定施設入居者生活介護

・地域密着型介護老人福祉施設

などが挙げられます。

たとえば小規模多機能型居宅介護や看護小規模多機能型居宅介護であれば、同一事業所から訪問介護・訪問看護・デイサービス・ショートステイのサービスを利用することになるため、顔なじみのスタッフが対応してくれることがメリットです。

地域密着型サービスを利用する場合の流れ

地域密着型サービスを利用するには、

①ケアマネジャーに相談

②利用を希望する地域密着型サービスの運営事業所の空き状況を確認

③事業所と契約締結

④ケアプランを作成

➄サービスの利用を開始

という流れになります。